安全問題研究会~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

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地域における鉄道の復権─持続可能な社会への展望(緑風出版)
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核のない未来を願って 松井英介遺稿・追悼集(緑風出版)

●安全問題研究会が、JRグループ再国有化をめざし日本鉄道公団法案を決定!

●安全問題研究会政策ビラ・パンフレット
こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

【管理人よりお詫び】エコー(電磁波)観測による地震予測のページが削除されました

2011-11-27 22:41:48 | 気象・地震
10月31日付記事にてお知らせした、北海道大学地震火山センター・森谷武男さんによる地震エコー(電磁波観測)に基づく地震予測のページが削除された。このページを基に地震への警告を発した者のひとりとして、お詫びを申し上げる。

本来なら、発表から削除に至った経緯について、森谷さんから直接説明をいただくのが筋だろうと思うし、当ブログもそれを望んでいる。しかし、3.11以降、この国の「自称科学者」たちが根拠もなく「無知な大衆を啓蒙」しようとしては、結局信頼を失墜する姿を私たちは目の当たりにしてきた(多くの大衆は日本の科学界が総体として敗北したことを理解しているが、当の科学界だけがそれに気付いていないのだから困ったものだ)。それだけに、日本の大学やアカデミズムにそれを求めるのはもはや無理というものだろう。

森谷さんは、北海道大学地震火山センターを代表してこの見解を発表したわけではなく、あくまで自分の個人的見解であると断った上での発表だった。大学に迷惑をかけるような発表の仕方になっていなかったにもかかわらず、結局はこうしてページが閉鎖に追い込まれる状況を見ていると、いよいよ何を言っても唇寒しの状況になってきたのだな、と薄ら寒い思いがしてくる。昔から「民主主義は会社の門の前で立ち止まる」(=会社の中に民主主義はない)と言われていたが、大学も同じのようだ。私の若い頃にはまだ大学自治とか学問の自由とか言われていたが、そうした時代も遠い過去のものとなった。日本に残っている「学問の自由」が「お上が期待している研究者がお上が期待する研究結果を発表する自由」だけを表し、それ以外の何者をも表現していないということを、3.11は見事に証明した。

ちなみに当ブログは、ページ閉鎖をもって森谷さんが敗北したとは思っていない。阪神大震災の直前にも、「普段は聞けない遠隔地のFM放送が明瞭に受信できた」とか「テレビに妨害電波が入って困った」という報告が寄せられているからである。森谷さんはこれからどうすべきだろうか。「お上が期待する研究結果を発表する自由」を行使するか、真の自由を求めて組織から出るかの二者択一になるのだろう。3.11直後から放射能測定を行いたいと申し出た放医研の木村真三さんが、結局それを許してもらえず辞表を書いたように、日本の組織には自由はない。自由が欲しければ組織から離れなければならない。これはこの国の開闢以来の宿命といってもいい。

事前予測も評価も難しい自然災害の分野では「情報を事前提供し、その判断は受け手を信頼しその手に委ねる」という姿勢が最も正しいと当ブログは考えている(この姿勢に反するという意味で「御用学者」は万死に値する)。引き続き、厳しく情報を吟味しながら、必要な情報発信は行っていきたい。

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