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高校訪問への愚痴・その二

2012-09-14 08:25:59 | チラシの裏
  我が短大には、教員による高校訪問(参考)すなわち営業活動が恒例である。僕の短大の日文科やと英文科では、一人の教員が静岡県内の高校を年間20校ほど訪問している。僕も今週4校まわってきた。都内の大学に勤務する知人の大学教員にこの話をしたら「地方の私立ではそんなこともするのか」と心底驚かれた。普通は広報担当者の業務であるそうだ。

  今週訪れた高校でも同様の反応を受けた。年配の女性教員が僕の相手をしてくれたのだが、「大学の先生も高校まわりのようなことをおやりになるんですね。大変ですねえ」と同情された。彼女は、憐みの視線を交えて僕の説明を聴き流し、「うちの学校からはおたくの短大に行く学生はほとんど居ませんよ。受験予定の学生も保育科志望です」と最後に告げた。そして名刺ももらうこともできずに帰らされた。それでも、話を聞いてくれるだけでもありがたいと思わなければならない。門前払いされたりすることもあるのだから。

  もう五年ぐらいこのようなドブ板営業を続けているが、その効果は不明だ。あんまり頻繁だと「ウチの学校の状態はヤバいんです」と宣伝して回ってるようなものである。しかし、学生獲得のために努力する学科の姿を経営陣に対して示さなければならないという内部事情のために、毎年昨年と同程度かそれ以上の数を訪問するということが繰り返されている。地方私大の学務にはこんなものもあるよ、という話である。
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