大橋崇行著, 小曽川真貴監修『司書のお仕事:お探しの本は何ですか?』勉誠出版, 2018.
小説形式で司書の業務を紹介するという内容。著者は『ライトノベルから見た少女/少年小説史』の人。ラノベ研究だけでなく、ラノベそのものも書いているのか。中高生向けの内容で、学校図書館においておくのにぴったりだろう。
ハーレムだとか超能力とか異世界転生とかはナシ。新米の女性司書が、先輩の女性司書や幼馴染みの助けを借りながら問題解決をしてゆくというリアリスティックなストーリーである。3章構成で、1章は分類番号の付与、2章は選書、3章はレファレンスを主なトピックに据えている。その間に、コラムなども使って図書館の仕事を紹介してゆく。公共図書館の内情だけでなく、大学図書館や学校図書館を絡ませているところにも工夫がみられる。
監修者は犬山市立図書館の司書だとのこと。なるほど。舞台は架空の「味岡市」で、市立大学を持つ規模だから、県庁所在地レベルである。ただ、地名自体は、名古屋鉄道の路線に「小牧線」という犬山市から小牧市を通過して名古屋北部まで達する路線があるけれども、その小牧市北部にある「味岡」駅からとってきたのだろう。僕の実家がその近辺にあるのでとても感慨深い。
小説形式で司書の業務を紹介するという内容。著者は『ライトノベルから見た少女/少年小説史』の人。ラノベ研究だけでなく、ラノベそのものも書いているのか。中高生向けの内容で、学校図書館においておくのにぴったりだろう。
ハーレムだとか超能力とか異世界転生とかはナシ。新米の女性司書が、先輩の女性司書や幼馴染みの助けを借りながら問題解決をしてゆくというリアリスティックなストーリーである。3章構成で、1章は分類番号の付与、2章は選書、3章はレファレンスを主なトピックに据えている。その間に、コラムなども使って図書館の仕事を紹介してゆく。公共図書館の内情だけでなく、大学図書館や学校図書館を絡ませているところにも工夫がみられる。
監修者は犬山市立図書館の司書だとのこと。なるほど。舞台は架空の「味岡市」で、市立大学を持つ規模だから、県庁所在地レベルである。ただ、地名自体は、名古屋鉄道の路線に「小牧線」という犬山市から小牧市を通過して名古屋北部まで達する路線があるけれども、その小牧市北部にある「味岡」駅からとってきたのだろう。僕の実家がその近辺にあるのでとても感慨深い。