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29Lib 分館

図書館・情報学関連の雑記、読書ノート、音楽ノート、日常生活の愚痴など。

日本版・英国版・米国版、それぞれ同じタイトルで収録作品が異なる。

2012-04-23 20:36:19 | 映像ノート
DVD "Cinema 16 : European Short Films" Warp Films / Beat Records, 2007.

  短編ヨーロッパ映画16作品のアンソロジー。基本1990年代以降の作品中心だが、古いところではダリとブニュエルによる『アンダルシアの犬』やゴダール『男の子の名前はみんなパトリックっていうの』も収録している。ヤン・シュヴァンクマイエルの『ジャバウォッキー』も1970年代か。あとは、クリストファー・ノーラン、マシュー・カソヴィッツ、ラース・フォン・トリアー、スティーブン・ダルドリーほか中堅から若手の監督の初期短編作品である。

  タイトルにはヨーロッパとあるが、16作品中7作品と英国人作家の作品が多い。作品を選択したのが英国の会社だからだろうと思うかもしれないが、調べてみると英国と日本では収録作品が異なる。英国版では、そもそも"European Short Films"と"British Short Films"という二つのDVDが発売されている。前者にゴダール作品、後者にダルドリー作品が収録されているという具合である。日本版"European Short Films"は両者からセレクトした上に、すでに著作権フリーになっている『アンダルシアの犬』を敢えて入れたというものである。米国版も両者からだが、いくつかは日本版と異なり、かつ『アンダルシアの犬』は収録されていない。

  いったい、なぜ国によってこのように収録作品が異なっていいるのだろうか? 著作権のため? それとも日本人向けのマーケティングの結果なのか? また『アンダルシアの犬』は500円の廉価DVDで気安く手に入る作品なので、収録のありがたみは薄い。コンパイルの方針について、どこかで断っておいてほしいところである。

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