29Lib 分館

図書館・情報学関連の雑記、読書ノート、音楽ノート、日常生活の愚痴など。

地方都市の古本屋事情

2011-06-20 08:41:31 | チラシの裏
  八王子に行く機会があった。空き時間も長かったので、ネットで事前に調べた古本屋に14冊の古書を売りに行った。いずれも、静岡市内のブックオフで買い取ってもらえなかったハードカバー書籍ばかりである。最初に八王子のブックオフに行ったら、9冊だけ値がついてトータル290円になった。次にブックオフで値がつかなかった5冊を、別の非チェーン店系の古本屋に売りに行ったら、1000円で買い取ってくれた。残りものの方が中古市場における価値が高かったわけだ。先に後者の店にゆくべきだったかもしれないが、開店時間の関係でこの順序になった。

  ブックオフの「まるでわかっていない」値付けは今更驚くようなことではない。半年前に、親が実家を建て替えるというので、置きっぱなしにしていた書籍を大量処分するべく、愛知県小牧市のブックオフに持ち込んだことがある。その中に紛れ込んでいたナボコフの『アーダ』(早川書房)上下二巻本は、値がつかないと言われて持って帰ってきた本の一つだが、ネットの"日本の古書店"で調べると状態が悪くても\5000の値がつくものであった。ちなみに僕が持っているものは1990年の再刊本だが、帯付きでかなり状態がよい。

  横浜に住んでいたときは、良い本は漫画やエロ本に頼らないちゃんとした古本屋に、カス本はブックオフに持ち込むよう使い分けていた。ところが、静岡市では前者が見当たらない。一方で、静岡市内のブックオフにみすず書房や晶文社などの本などを持ち込んでも、ハードカバー本が嫌われているのか値がつかない。店頭においても売れないのだろう。そういうわけで、たまる一方の古本の処分に困っている。たまに関東に行く機会があれば、ついでに売りにゆくという形で解決しているが、面倒なことこのうえない。
コメント
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