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11時前に球場に着くと、球場入口で何と中学・高校のときの同窓生であるT君とバッタリ!彼とは以前にもやはり大阪府予選の球場内でバッタリ出会ったこともありますし、今年2月に開催された中学校の同窓会でも旧交を温めたのですが、まさか今年もここで会うとは予想しておらず驚きました。で、今年はT君とネット裏に陣取って中学・高校時代の思い出話をしながらの観戦・応援となりました。大阪府の予選では楽器などの鳴り物入りの応援は禁止され、肉声のみでの応援です。控えの選手たちを中心にした応援団は校風なども出て、見ていても楽しいものです。この日も両校の応援ぶりを楽しみました。
三国丘の左腕エースK君は昨年もチームを南大阪大会のベスト8まで導いた実績があり、対戦相手の高津の右腕エース・S君も評判の好投手です。長い歴史を持つ公立高校で左右の好投手を擁する両校の対戦は、期待通りに引き締まった投手戦となりました。
三国丘のK君は、初回こそやや不安定で守備の若干の乱れもあって満塁のピンチを迎えました。しかし、ここを見事乗り切り、その後も何度か迎えたピンチをここ一番の力投で後続打者を連続三振に討ちとったりと、実力を十分に発揮してくれます。一方、攻撃では、三国丘も何度かランナーを2塁にまでは進めるのですが、そこからのもう1本が出ません。芯でとらえたかに見えた打球もS君の球威に押されたのか、最後のひと伸びがありません。両投手とも大崩れするような気配がなく、素晴らしい投手戦です。この日は両校守備陣もなかなかのもの。
両エースの熱投・力投で緊迫感をたたえたまま無得点で迎えた9回表、三国丘はピンチに痛恨の送球ミスが出て遂に2点を失います。応援のT君とエラーが怖いなあ、こういう試合は得てしてエラーで勝敗が決するんやなあと話していた矢先のことでした。しかし、K君は悪送球をした選手をドンマイといった感じの笑顔で抱き寄せます。さすがはエースです。そして9回裏、代打がヒットで出塁したものの後続が討ちとられて遂にゲームセットとなりました。良い試合やったなあ。。。でも、惜しかったなあ。。。
K君は13個の三振を奪う力投でしたが、相手のS君も最後まで球威が衰えず、がっぷり四つに組んだ試合の勝敗はちょっとしたミスで決しました。でも、これが高校野球でしょうね。夏の高校野球府予選、これまでにも母校の試合を何度か見に行っていますが、これほど引き締まった投手戦を見たのは初めてです。三国丘は敗れたとはいえ、正々堂々の見事な戦いをしたと思います。敗れて強し三丘生。素晴らしい試合を見せてくれて本当にありがとう!同じ公立高校の高津高校にはこの後も上位へ進出して頂きたいものです。
試合後、T君とはミニ残念会をして再会を約束しました。祝杯だったらもっと良かったのですけれど。
P.S.今日の朝日新聞朝刊では敗れた三国丘のエースK君の写真が
大きく掲載されていました。記事には両校の息詰まる投手戦、
K君の13奪三振の好投のことなどが書かれていて、これも
嬉しかったですね。