翌朝の旅館西郊です。
実は前夜遅く、寝ていると部屋がガタガタと激しく揺れ、地震だなとは思いましたが、疲れもあったし直ぐにおさまるだろうと考えて、そのまま布団の中でじっとしていました。しかし、いったんは弱くなった揺れが再び大きくなり、結構な揺れが結局30秒くらいは続いたでしょうか。関西に比べて東京は地震が多いことを認識しているものの、ちょっとビックリでした。震度的には2くらいだったようですが、時間の長さに驚きましたね。
さて、一夜明けて良い天気です。雨戸を開けると、部屋に朝の光がそそぎます。
部屋のカギも味わいがあります。
真鍮製?砲金製?
このあたりの雰囲気が鳳明館に似ています。
石がふんだんに使われた廊下、各部屋の門構え(?)の庇・・・。
障子窓が実に美しいです。
竹もあちこちで効果的に使われています。
深夜に館内を散策しているときは敷地&建物の形がよく分からなかったのですが、建物は中庭を取り囲むようなコの字型で、縁側廊下が配されているようです。
朝食は1階の部屋(座敷)で頂きました。
1階は料亭(? 割烹旅館)としても利用されているのでしょうか。
なかなかきれいなお部屋です。
雪見障子がいいですね。
食事はシンプルでしたが、部屋の雰囲気もあってとても美味しく頂きました。おひつに入ったご飯も含めて完食です。
中庭です。ちょっと鬱蒼とした感じですが、かなり広いです。
食後、再びデジカメ片手に館内を散策していると、奥様のはからいで雑誌などの取材もよくあるという一番豪華なお部屋を拝見することができました。
網代天井
船底天井
素晴らしいお部屋でした。
非常口の看板、昔の照明?が実にいい味わいです。
そろそろ旅館を後にします。
もっとロビーで寛いでいたかったのですけれど。
昭和6年に建てられた本館(洋館)が戦後に内部を和風に改装されて現在の「旅館西郊」になったそうです。鳳明館は元々和風であり、その点で違いがあります。
暖炉など所々に洋風テイストが残っているとはいえ、見事な和風建築になっています。改装に当たっては棟梁たちが腕を競ったり、遊び心を発揮したのでしょうね。ディーテールの面白さも抜群です。洋風テイストも魅力の1つになっています。<o:p></o:p>
「旅館西郊」さんは、建物やインテリアの素晴らしさと共に、ご主人・女将さんの人柄も素敵な旅館でした。一晩だけですがお世話になりありがとうございました。
隣接する「西郊ロッヂング」の看板が掲げられたドーム屋根の洋館は昭和13年の築で、現在は賃貸住宅となっており、かなりの人気だそうです。
元々の私の趣味でいえば外観が今なお洋風のこちらに惹かれるはずですが、鳳明館や旅館西郊のようなレトロでちょっとキッチュな和風建築にもまた別の魅力があります。洋風も和風も”良いものは良い、好きなものは好き”なのです(汗)。
石畳の廊下や各部屋につく庇やいろいろなディティールが楽しい旅館ですね。
豪華なお部屋の方は船底天井すごいですね~
いろんな種類の木材の組み合わせも面白いです。
朝のお庭の散歩も気持ちよさそうでうらやましいです。
最近は機会が減りましたが、宿泊を伴う出張のときは
こういう旅館に泊まることなどを楽しみにしています。
鳳明館もそうでしたが、ここもディーテールが楽しかったです。
豪華なお部屋は3人以上での利用だったでしょうか。
一度ぜひ泊まってみたいものです。
mayumamaさんも泊まられたら写真撮りまくりだと思いますよ(笑)。