さて、図書館です。ここの2階ホールと閲覧室にトップライトのステンドグラスがあることをgipsypapaさんのブログで知り、今回どうしてもこれを見たいと考えていました。ただ、お正月なので開いているのかどうか懸念していましたが、訪れたのが5日の月曜日だったこともあり、OKでした。
図書館については基本的に写真撮影は不可とのことでしたが、受付の方から個人的にデジカメで少し写真を撮るくらいであればOKとの言葉を頂いて、いそいそと撮影。少しだけと言いつつも、結局この中だけで30分くらいウロウロしました(汗)。
これは2階ホールのステンドグラスです。デザイン・色使いともに昔ながらのものとはちょっと趣が違い、比較的シンプルな幾何学模様であっさりした感じです。中央部は色ガラス無しにして明るく、たっぷり採光できるようにしているようです。これはこれで軽やかで良いですね。
閲覧室はアーチ(ヴォールト天井)が見事。今までこのような図書館は見た記憶がありません。天井面の格子状のデザインは空間をきりりと引き締めています。トップライトのステンドグラスはホールのものに比べて1枚1枚がやや小ぶりでしょうか。色もこちらの方が少し淡いような気がします。アップで見ると、様々な模様のガラス(磨りガラス?)が使われていることが分かります。
年季の入った机も良いです。脚の側板に刻まれているのは、昔の校章でしょうか。上は花びら、下は水紋の様にも見えます。ちょっと珍しいデザインですね。
写真の最後は玄関回りの面格子(これはアール・デコかな?)と照明です。これらのデザインも味わいがありますね。
今回巡った4つの建物は形や素材、色などのデザイン面で共通性があり、キャンパスとしての統一感にも寄与しています。但し、詳細に見ていくと違いが色々分かってきて、それぞれの建物の個性のようなものが感じられます。個人的には色合いは全体にもうちょっと濃い目orアクセントカラー的なものがある方が好みなのですが、素晴らしいことに間違いはありません。
この日の探訪は普段より遅く11時過ぎから見始め、13時半を過ぎた頃にはお腹が空いてきました。また、翌日がたっぷり年末・年始休をとった後の初出ということもあり、疲れを残さぬようにこの日の探訪は早めに切り上げました。私にしては珍しいですね。この近くでは、六甲高・中や六甲ケーブル山頂駅にも行きたかったのですが、これらは次回のお楽しみということにします。
これまでに大学のキャンパスは幾つか見てきました。その中で良いと思ったのは、東北大学、東京大学、慶応義塾、明治学院大学、立教大学、南山大学(ちょこっとだけ)、京都大学、同志社大学、関西学院大学、神戸女学院、京都工芸繊維大学などです----早稲田大や一橋大は未見。
それらに比べると、私が通った某O大学は建築としての魅力が乏しかったなあ。上に挙げたような大学に通い、そのキャンパス内で学生生活を送っていたら、もうちょっと早く近代建築に目覚めたかもしれません。ただ、母校にあった唯一の近代建築(現在は登録文化財)も在学中にはその魅力に全く気付いていなかったので、結果は同じだったかな?
おーっ、神戸大学の図書館に行かれましたか!
キャンパスの雰囲気が素晴らしかったでしょ?
図書館が9つもあったとは知りませんでした。
私のブログを参考にして頂けて光栄ですが、写真撮影不可は残念でしたね。私が行ったときもいったんは撮影はお断りしていますと言われたのですが、”中の方の邪魔にならないようにほんの少しであれば・・・”と言ってくださったような気がします。
でも、写真無しの方がじっくり現物を見ることができたのかもしれませんね。
ひろ009さんのブログで拝見してましたが、
実物が見れて、すばらしい雰囲気の建物に感激しました。
写真は撮ることができず残念でした。
尋常ではない?坂道と校内で迷ってぐったりしましたが・・
本館が見えた時には疲れも吹き飛びました。行ってよかったです!
コメントありがとうございました。
旧官立神戸商業大学の校章でしたか。
たぶん昔の校章だろうなとは思いましたが、いつのものかよく分かりませんでした。
上は花びら、下は水紋のように見えたのは「菊水」に対してそう的はずれではなくて良かったです(汗)。確かに上の花は菊ですね。
校章は、旧官立神戸商業大学の校章ですね。
湊川で戦死した南朝の武将楠正成にちなんで「菊水」が
神戸高商、神戸商大の校章として使われていました。
校歌『商神』にも、「ところはここぞ、菊水かおる湊河原のちかきほとりに」という一節があります。
神戸大はいいですよー。
と言いながら、私はぜーんぜん知りませんでした。
歩いて通うのはちょっと大変かもしれませんが、ロケーションも抜群!
図書館はなるほど、教会のようでもありますね。
ステンドグラスにゴージャスさはありませんが、学校なのでこの明るさ、軽やかさが良いと思いました。機会を見つけてぜひ行ってみてください。ただ、館内に人が多いと撮影はご遠慮くださいと言われるるかもしれませんね。
神戸大学、私もまだ見に行っておらず、行きたいなと思ってました。
こんな素敵な図書館があるとは知りませんでした~
図書館というより教会のようで・・天井にステンドグラスが入れられてるなんて面白いです。
とても明るそうな図書館ですね。
ステンドグラスのガラスが様々な模様のものが使われていてとても凝ってますね、デザイン、色合いともとても素敵です。
私も見たいです!
無事に入れて、デジカメ写真も撮ることができました。
情報、ありがとうございました。素晴らしい空間でした。
>あとは、講堂の内部だけですね。
そうですね。お互いに講堂内部見学を目標にしましょう!
神戸大学の古い建物4棟は素晴らしいです。
確かに大学は近代建築の宝庫と言えますね。
型板ガラスの質感を変化させているところ、面白いでしょう?実はこれが一番の驚きでした。
なるほど、”ひげ”ですか!閲覧室のステンドグラスにはこの短い”ひげ”があちこちにあります。なぜこのようなデザインになったのでしょうね。
ここのヴォールト天井とアール・デコ風のトップライトは他では
なかなかない組み合わせでうれしくなります。
あとは、講堂の内部だけですね。
神戸大学は行ったことがあるんですけど、起伏が激しかったことだけで、建築については全く記憶に残っていません。でも素敵な建築群ですね。ほんとに大学は近代建築の宝庫。
このステンドグラスの型板ガラスの質感を変化させているところ、面白いと思います。構成主義的なデザインと型板ガラスの組み合わせって、当時のステンドグラスの一ジャンルだったのかなあ。ひげはちょっと気になります。