ひろの東本西走!?

読書、音楽、映画、建築、まち歩き、ランニング、山歩き、サッカー、グルメ? など好きなことがいっぱい!

昭和の香り漂う、純喫茶プティ(その1)

2010-07-25 18:57:37 | まち歩き

昭和の香り漂う「純喫茶プティ」(天王寺区上本町6-4-7)が7月25日をもって閉店ということで、何とかその最終日に行ってきました。

純喫茶プティがオープンしたのは昭和42(1967)年で、40年以上にわたる歴史を閉じることになりました。プティは雑誌「大阪人」の2005年8月号の喫茶店クロニクルでも採りあげられていましたね。私がこのお店のことを知ったのは以前、「大阪人」の記事を見て&ぷにょさんのブログ”まちかど逍遙”の記事を見てだったはずですが、実際に訪れるチャンスはなく、何と昨晩、ブログでのコメントで閉店されることを知って、まさに一期一会の探訪となりました。

P1390060_t 

このあたり一体は再開発されるようで、「プティ」はポツンと佇んでいました。外観も味わい深いのですが、この中に豊饒の空間が隠されていたとは!

P1390097_t_2

ドアを開けると、いきなりこんな景色が目に飛び込んできました。これは凄い!

1・2階吹き抜けの大空間、優美な手すりの階段、天井のシャンデリア、奥に見えるほのかな照明、アンティークな椅子、深紅の絨毯、ゴブラン織の壁(byぷにょさん)、レリーフなど様々な要素がぎゅっと凝縮されており、圧巻です。これまで京都・大阪でも純喫茶やレトロ喫茶を見てきましたが、スケール感と共にこれだけ多彩な要素が散りばめられたお店はあまりないのでは?まさに極上の空間です。

P1390065_t
P1390075_t

私が注文したのはモーニング・セットのミックスサンドとアイスコーヒーでした。店内をキョロキョロと眺めながらも美味しく頂きました!

P1390152_t P1390074_t

シャンデリアは以前はもっとガラスがキラキラ、青い光なども天井を照らすゴージャスなものだったそうですが、地震時の安全のためにこのようなシンプルなものに変えられたそうです。確かに取り付け部を見ると、凄い豪華な装飾が施されていますね。ここだけでもホーッといったため息が出ます。

P1390066_t

壁を飾る巨大な絨毯のタペストリーも圧巻です。デザインはヨーロッパの田園あるいは森の近くの風景でしょうか。色彩・質感・生地が紡ぎ出す立体感が素晴らしいです。吹き抜けの大空間があってこのタペストリーが引き立ちますね。

P1390078_t

座面が低く背もたれの高い椅子は階段とも調和のとれたデザインのようです。座面と(ちょっと分かりにくいのですが)横の腰壁部のレザーも味わい深いです。

奥にある2階部分の下となるところは、”ゴブラン織の壁、ふさふさとした赤いシャギー地貼りの天井”(byぷにょさん)や小さいけれど繊細なデザインの照明など、更に凝縮された素晴らしさです。

P1390079_t P1390082_t P1390111_t P1390069_t P1390107_t P1390109_t P1390085_t   P1390149_t

写真を撮らせて頂いてもきりがなく、書き出すときりがないですね。
まだ続く予定です。 


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ひろさん、こんばんは。 (びんみん)
2010-07-28 01:44:47
ひろさん、こんばんは。

なんと落ち着いた空間。
大阪にこんな喫茶店があったんですね。
下町もいいけれど、大阪はそのイメージが強すぎるので、文化を感じさせる場所が一つなくなるのは残念に思います。
返信する
☆びんみんさんへ (ひろ009)
2010-07-28 22:23:55
☆びんみんさんへ

実に素晴らしい空間でした。
減りつつあるとはいえ大阪の純喫茶には素晴らしい店が多いのですが、ここは超極上でした。
お話しを伺ったお店の方も皆さん良い方で、地域の文化サロン的な役割を担っていたとも思います。それだけになくなるのが本当に残念です。
私の場合、まさに最後の日に一期一会となりました。
返信する
Unknown (現在51歳のオヤジ(鈴木ズッキーニ))
2024-04-27 17:29:34
本日、上本町の新歌舞伎座で舞台を観劇。
約30年前、大学2〜4回生の頃に純喫茶プティでアルバイトしていたことを思い出して周辺散策、その際、こちらの記事を見つけて、随分と前に閉店していることを知りました。

大学およびプティを卒業後に何度か訪問しましたが、以降ろくすっぽ挨拶しないままで…
店のマスター、チーフ、ママさん他、メンバー皆さんともにお元気だと嬉しいです。
返信する

コメントを投稿