土曜日の午前中、大阪大学総合学術博物館・待兼山修学館で開催されている企画展”「東洋のマンチェスター」から「大大阪」へ -経済でたどる近代大阪のあゆみ-”(7月5日まで)に行って来ました。
********* 概要(ホームページより)*********
大阪のまちは現在、経済の地盤沈下・財政難・人口減など様々な難問に直面していますが、先人たちは叡智を発揮し、経済と文化の繁栄を実現してきたのです。
江戸時代に経済のセンターであった大阪は、幕末から明治維新期には衰退を余儀なくされましたが、明治期には近代産業を発展させ、日本の工業化の先頭に立ちました。とりわけ紡績業をはじめとする綿業は、商社や銀行に支えられてめざましく発展し、日清戦争のころの大阪は「東洋のマンチェスター」と呼ばれるようになりました。
1920年代後半、「大大阪」を自負するようになった大阪市は全国一の工業都市となり、大小様々な製造企業・私鉄各社・電力企業なども躍進しました。そのころには労働問題や都市問題といった新たな難問も起こりましたが、当時の大阪市長関一は積極的にその解決に取り組みました。本企画展が、こうした近代大阪の経済のあゆみを広く伝え、新しい展望を得る機会になることを念願しています。
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待兼山修学館は、1931年(S6年)に阪大医学部の前身である、大阪医科大学の附属病院石橋分院として建てられ、その後、医療技術短期大学部(通称:医短)本館として使われていました。
実は5年前、阪大に残る唯一の近代建築ともいえるイ号館を見に行ったとき、この旧・医短の建物も趣があるなあとは思ったものの、ずっと放置されていたのか、かなり傷んでいるようでした。しかし、今回行ってみると、アプローチも含めてあたり一体はよく整備されて建物もすっかりきれいになっていました。
今回は企画展はもちろんなのですが、遊行七恵さんのブログ”遊行七恵の日々是遊行”で見たステンドグラス等にも大いに気を惹かれ、建物の外観と内部も楽しみにしていました。
企画展は素晴らしく、それ以外の常設展も良かったです。3F:待兼山に学ぶ(マチカネワニの骨格がど迫力)、2F:大阪大学の系譜(懐徳堂・適塾)、みる科学、1F:世界にはばたく研究者、コンピュータの黎明期 など内容も盛りだくさん。ただ、これらの展示に関しては写真撮影禁止でしたので、今回はまず写真のある建物についてのみアップしました。
水平線を強調した建物外観に派手さはないのですが、質実剛健といった趣です。内部も色合いといい落ち着いた感じではあるのですが、正面階段の配置はなかなか味があり、アクセント的なタイルも良いです。幾何学的デザインのステンドグラスも美しいですね。これは想像以上に素晴らしい建築でした。
以下、展示内容などについては-2で書く予定です。但し、明日からPCは修理に出すので、ちょっと更新やレスが途絶えるかもしれません。
◎参考ブログ:びんみんさんの”日常旅行日記”
mayumamaさんの”m's dairy” (2009-3-9追加)
でも建物にもいろいろと見どころがあったんですね~
幾何学模様のステンドグラスと床のタイルがきれいです。
又機会を見つけて行ってみたいです。
マチカネワニ以外に子供さんが興味を持たれるかどうかは定かでありませんが、mayumamaさんには見所がかなりあると思います。
ステンドグラスと床のタイル、いいでしょ?
待兼山修学館は、古さと新しさが同居したちょっと不思議な魅力にあふれています。
※修理を終えて3日ぶりにPC復活です。
私も、床の模様やステンドグラスはいいなと思いました。
玄関の庇がやや反ってるんですね。
前に雨が落ちないための配慮でしょうか。
行ってきました。
阪大関係の建物にこんなものがあったとは!数年前に外観は見ていましたけれど。
玄関庇の反り、面白いと思いました。これだけ反っているのはちょっと珍しいですね。
※ほぼ毎日びんみんさんのブログもチェックしているのですが、この関係の記事のみ見逃していたようです。なんか不思議・・・。またコメントしにいきます。