先日また宿泊を伴う東京出張があり、今回は神楽坂にある”ホン書き旅館”として有名な「和可菜」さんに泊まりました。部屋数が少ないと聞いていましたし、著名人がよく泊まられる旅館なので、果たして私でも泊まれるのかなあと思いながらも1ケ月前にtelしたら、運よく空いていますとのことでした(^O^)。
名前を言ったら、では◎月◎日お待ちしていますとのことで、電話番号も聞かれず、逆にこちらが慌てて「電話番号とかは言わなくても構わないのですか?」とお聞きしました。すると、「では、うかがっておきます」とのことで、全く初めてのお客さんを信頼する姿勢が素晴らしかったです。
当日は18時半頃に飯田橋から神楽坂へ。
「和可菜」さんの前は細い石畳の道になっており、風情があります。
玄関を入ると、すぐに若い男性の方が出てこられました。
おー、これが「和可菜」さんか。
「鳳明館」さんとはまた全く異なった雰囲気です。
ほの暗い感じが何とも言えません。
一見地味なようでいて、よくよく見ると細やかな意匠がいっぱいです。
私が泊まったのは、玄関横の「桐」の間です。
あちこちに竹が効果的に使われています。
さりげなさが実に味わい深いです。
お部屋は八畳間で、とてもきれいです。
冷たいお茶を頂きました。美味!
客室は1階に1室、2階に3~4室でしょうか。
「鳳明館」の場合は部屋数がもう少し多く、広くて全体的にオープンな感じがありましたが、こちらはこじんまりとしていて、廊下も短く、良い意味で閉じた感じでしょうか。ここに籠って執筆に集中したい作家さん達に愛されたのがよく分かります。
荷物を置いてしばし休憩した後、夕食をとるべく神楽坂の街へ。
細い路地や脇道に入りながら神楽坂の風情を楽しみました。
しっとりとした和食のお店以外に、結構、若者で賑わうお店もあったのが驚きです。
旅館に戻ってきたのは21時過ぎです。
玄関先の軒裏にも網代があって味わい深いです。
お風呂をどうぞと案内されました。
床の石がおもしろく、特に靴脱ぎ石的な大きな赤い石が印象的でした。
お風呂の後は、のーんびりとテレビを見ながら神楽坂の夜を楽しみました。
そして翌朝です。
旅館の方が朝から魚の仕入れに行かれ、この日は鯛の良いものが入ったとのことで、お部屋に運んで頂いた朝食は鯛の焼き魚をメインにしたものでした。実はこの朝食をとても楽しみにしていて、見た目はシンプルでしたが、鯛、おひつに盛られたご飯、ワカメの味噌汁が実に美味しく、完食!ごちそう様でした。
神谷町で開かれるセミナー開始時刻まであまり時間がなかったため、バタバタとチェックアウトしようとしたのですが、ずっと応対してくださった若い男性の方がおられません。仕方なく、1階奥の自宅部分の方で声をかけると、女将さんが出てこられました。本などでも紹介されている方ですね。足の具合があまりよろしくなさそうでしたが、玄関先まで見送りに来て頂き、恐縮です。「古いだけで・・・・」と話されていましたが、「和可菜」さんは他のどの旅館とも違った風情のある素晴らしいお宿で、とても印象に残りました。2日間お世話になり、ありがとうございました。またいつか泊まりたいものです。
そうそう、実に人懐っこいワンちゃんと猫ちゃんもいましたね。
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