客観的理性を失った琉球新報の「辺野古 濁る海 土砂投入1週間」

客観的理性を失った琉球新報の「辺野古 濁る海 土砂投入1週間」
琉球新報の12月21日(金)のネット配信版に「辺野古 濁る海 土砂投入1週間」が掲載されている。新報は濁る「海」と書いている。海と書けば読者は辺野古の海が汚染されていると思うだろう。

米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局が埋め立て予定区域への土砂投入を開始して21日で1週間となった。辺野古崎付近の埋め立て区域では20日、海中に次々と土砂が投入され、区域内の青い海が褐色に濁っている様子が確認された。
   琉球新報
記事と一緒に掲載した写真である。赤土が海に広がっている。読者は辺野古の海を汚染しているというイメージを持つだろう。


しかし、汚染されているのは護岸で囲まれた埋め立て地である。



埋め立てているのは右側の埋め立て地である。新報はこの埋め立て地を海と言っているのである。護岸が囲まれたその場所は海というより埋め立て予定地と言った方が正しい。新報は埋め立て予定地を海と呼んでいるのだ。そして、写真は埋め立て地を囲っている護岸を写していない。護岸を写せば海と呼ぶのにふさわしくないと読者は思うだろう。新報は海を汚染していると思わせるために護岸を写していないのだと思ってしまう。
記事は嘘であるかというとそうではない。新報は「海」の前に「区域内」と書いている。この区域内が埋め立て予定地である。
「海中に次々と土砂が投入され、区域内の青い海が褐色に濁っている様子が確認された」
を正しく書くと
「埋め立て予定地に次々と土砂が投入され、埋め立て地が褐色に濁っている様子が確認された」
となる。
 埋め立て予定地の護岸で囲まれた区域を海と書くと、護岸で囲まれていない広い海だと読者は思うだろう。新報の文章と写真は間違ってはいないが、辺野古の海を汚染していると誤解するように書いている。
 辺野古移設は自然破壊であると信じている市民が沖縄、本土、そして米国にも広がっている。辺野古埋め立てが自然破壊だと信じている市民が新報の記事を読めば自然破壊だと確信するだろう。

「ハワイの県系4世が発起した米国ホワイトハウスの請願サイトで行われている新基地工事の一時停止を求めるネット署名活動は、目標の10万筆を突破した」
と新報は書いているが、辺野古移設が自然破壊であると誤解している多くの有名人や市民が署名しているというのが事実である。署名した人たちは辺野古埋め立てをストップさせて辺野古を自然破壊から守ろうという思いが強い。 
しかし、埋め立てで辺野古の自然は破壊されない。思い違いの情熱で10万以上の署名が集まったのだ。思い違いによる署名に貢献しているのが新報の報道である。

 報道であるなら読者が誤解しないように客観的な事実を正しく書くことをモットーにしてほしいものである。しかし、新報のこの記事はそうではない。海の汚染ではない埋め立てを巧みな表現であたかも海の汚染であるように報道している。

 客観的な理性を失っていると思わざるを得ない新報の記事である。
このような記事は埋め立てが進んでいけば読者は誤解していたことを知るようになる。読者を誤解に巻き込むような記事は書かないでほしいものである。
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