沖縄の知事選はほら吹き公約合戦

 現在行われている沖縄県知事戦で、仲井間候補は労働者の賃金を全国平均の中ほどにすると公約し、伊波候補は失業率を5パーセントにすると公約している。

 こんな実現不可能なことを平気で公約するのが沖縄の選挙である。仲井間候補は前知事選で、伊波候補は前宜野湾市長選で、普天間基地を三年以内で閉鎖させると公約していた。ところが三年過ぎても普天間基地は変わらないし、閉鎖する可能性の道筋さえたっていない。

 ところが、知識人、マスコミ、県民、市民は鳩山首相を公約破りだと散々非難したのに、二人の公約破りを全然責めない。二人もそんな公約を知らんふりして、今回の知事選では仲井間候補は県外移設を公約にし、伊波候補は県内移設は絶対にさせないと公約している。
 これが沖縄政治の現状だ。

 労働者の賃金を全国平均の中ほどにしたり、失業率を5パーセントにするのは普天間基地三年以内閉鎖と同じように不可能だ。いや、それ以上に不可能だ。
 それは沖縄経済の必然であり、根本問題である。

 そもそも沖縄の賃金が全国一最低であることや、失業率が全国一であることの原因を解明することもしないで、平気で公約するのはほら吹き以外のなにものでもない。

 ほらを吹く立候補者も立候補者なら、ほらを責めない知識人やマスコミそして県民も県民である。
 
ヒジャイ出版

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