共産党の「反独裁」には裏がある

大阪市長選不出馬の前共産市議「反独裁で一致」

 大阪市長選への出馬を見送った前共産市議の渡司考一氏(59)が5日、記者会見し、「橋下徹・前大阪府知事の独裁を許してはならないという市民の声を生かすには、これしかない」と理由を説明。
 選挙戦では、橋下氏との一騎打ちが予想される現職の平松邦夫氏(62)を支援することを明言した。
 渡司氏は「政治的立場の違いを超え、橋下独裁に屈しないという声が広がっている」としたうえで、「少なくとも平松氏は橋下氏の独裁的なやり方を批判している」と強調。平松氏側との協議はしていないが、今後、支持者に平松氏支援を呼びかけていくという。
 一方、民主、自民両党と同様に平松氏を支援することに橋下氏が「野合だ」と批判を強めていることについては、「反独裁で一致しているだけで野合批判は当たらない」と反論した。




  中国は共産党一党独裁である。プロレタリア独裁論、共産党一党独裁論を掲げたのは共産党であり、ソ連、キューバ、北朝鮮など社会主義国家は共産党独裁国家である。
 独裁であるか否かで判断しないのが共産党ではないのか。共産党は資本主義であるかいなかで支持不支持を判断するのではないのか。日本の共産党が橋下独裁を許さないために資本主義の自民党、民主党と連携するのは理解に苦しむ。

 共産党が理想としているのは共産党一党独裁だったはずだ。だから、他党と手を組まないで独自の候補をほとんどの選挙区で立候補させている。資本主義を認めている自民党、民主党と資本主義を否定している共産党は政治理念が根本的に違う。
 共産党が自民党、民主党と連携するのは考えられないことだ。ところが大阪市長選では共産党は反独裁を理由に自民党、民主党とタッグを組み平松氏を応援している。

 橋下を潰すために共産党は反資本主義の気高いプライドを捨てたということだ。でも、共産党が反橋下であるのは反独裁が理由なのだろうか。どうも怪しい。

 そもそも大阪市長は市民の選挙で選ばれる。選挙であり、代表を選ぶのは民主主義ルールであり、独裁ではない。橋下氏が選挙で市長になったら独裁者であり、平松氏が選挙で市長になったら独裁者ではないというのは矛盾している。

 民主主義のルールに従って行動をしている橋下氏が独裁者でないのは明らかだ。共産党が橋下氏を市長にしたくないために立候補を降りたのは反独裁が理由ではない。橋下氏の教育改革が原因だ。
橋下氏は君が代斉唱の時、起立しない教諭を罰することにした。給料を税金からもらっている公務員は国の法令を遵守するのが当然であると考えるからだ。

 橋下氏は教育の民主化を主張し、教育の主導権を教員組織から府や市に移そうとしている。高教祖や日教組は共産党とつながりが強い、高教祖や日教組の主導権は共産党や社民党や旧社会党系の民主党員が握っているが、橋下氏が知事時代に高教祖や日教組は弱体化させられている。橋下氏が教育改革を進めれば進めるほど大阪の高教組や日教組は弱体化していく。それは共産党の弱体化にもつながる。共産党にとって橋下氏は宿敵なのだ。

 高教祖、日教組の力を保持するためには橋下氏を落選させることだ。だから共産党は市長候補を降りて、自民党、民主党が支持している平松氏を応援することにしたのだ。政治理念が違う共産党の平松氏指示は野合である。

 共産党が自己保身のために自民党や民主党と連携するとは残念なことだ。共産党の共産主義のプライドはどこにいった。共産党も落ちたものだ。
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