会派おきなわデニー氏を支援、テープ公開・・・。これが沖縄の選挙政治

会派おきなわデニー氏を支援、テープ公開・・・。これが沖縄の選挙政治
 翁長雄志知事が後継候補を指名した音声の公開がない限り、玉城デニー氏への支援を見送る方針を示していた会派おきなわであったが、県政与党が擁立する方針を決めた玉城デニー衆院議員を推薦する方針に変更した。
 裏では共産、社民、社大、結そして会派おきなわの激しい政治交渉が行われているだろう。
 会派おきなわは県政与党の側である。県政与党である会派おきなわとしても県政与党が擁立した立候補を当選させたい。冷静に考えれば玉城デニー氏が県政与党にとって最強の候補者であることが分かる。

 会派おきなわがテープの公開を要求したのには調整会議に不信を持ったからだった。翁長雄志氏の後継者として、謝花喜一郎副知事(61)と赤嶺昇県議(51)、呉屋守将金秀グループ会長(69)の3人に絞り込まれた。その時に調整会議は出馬するか否かを謝花氏と呉屋氏には問い合わせたが出馬を公言していた会派おきなわの赤嶺昇県議にはなぜか問い合わせをしなかった。それは会派おきなわをつまはずきにしたようなものであった。
県政与党は居三島6人、社民、社大、結連合12人、会派おきなわ8人である。会派おきなわなしに県政与党は存立できないという自負が会派おきなわにはあるだろう。
 つまはずきされたことが会派おきなわのプライドを傷つけて、調整会議への反発が強まったのである。だから、調整会議への参加を拒み、テープ公開を要求し、玉城デニー氏の擁立にも反対したのである。
 調整会議メンバーによる会派おきなわへの謝罪とデニー氏支持への説得が懸命になされただろう。その結果会派おきなわの調整会議への反発は納まった。そして、会派おきなわはデニー氏の「支援見送り」を転換し推薦に変わったのである。会派おきなわの赤嶺昇県議は翁長雄志知事の音声に関係なく、玉城デニー氏が最適な人材であると判断したことを話した。
赤嶺昇県議は玉城氏自身も音声に関係なく出馬に意欲を持っていることを確認したため推薦を決めたともと話したという。調整会議はデニー氏説得も成功したようである。
赤嶺県議は「引き続き公開を求める」と述べたが、テープの公開を求める声はトーンダウンし「せめて会議の正副議長や玉城氏に対しては音声を公開すべきだ」と述べるに留めた。
恐らく、会派おきなわは録音テープが存在しないことを知らされたと思う。存在しないテープを公開するように要求することは県政与党側の立候補者には不利になる。今後はテープ公開を要求する声は小さくなっていくだろう。そして、テープ公開はない。

会派おきなわは「玉城デニー氏を擁立するための環境整備のために「懇和会」を通じて、企業に玉城デニー氏の支援を呼び掛けるとともに、「懇和会」を抜け、自主投票を決めたかりゆしグループにも引き続き連携を求めていくという。 

 デニー氏も出馬環境を整えるための動き出した。

 「指名」された張本人の玉城氏は20日、ラジオ番組に出演し、「まだ正式に出馬を決めていないが、今週中に発表する」と話した。出馬の条件として、呉屋氏が選対本部長となることと選挙資金が確保できることを挙げた。
        狼魔人日記日記
 デニー氏はラジオ番組で話した通り、呉屋氏に選対本部長に就くことを打診した。ところがデニー氏の期待ははずれてしまい呉屋氏は選対本部長になることを断ったという。 最初につまずいたデニー氏である。しかし、そんなことは選挙にはよくあることであり、デニー氏は別の選対本部長候補を探しているはずである。
 
 デニー氏が出馬環境を整えるために動き出したことは確実である。だから会派おきなわもデニー氏支持と環境整備に動き出した。
 デニー氏が出馬するために県政与党は必死だろう。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 新里議長が嘘... 県民をバカに... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。