鳩山氏を窮地にさせた犯人孫崎氏批判



孫崎氏は元外務省国際情報局長の肩書きがある。孫崎氏は国際情報に精通した人物である。元外務省国際情報局長である孫崎氏はアジアの情勢や、アメリカ軍の働きも詳しく知っているはずである。鳩山氏が孫崎氏の提言を信用したのは当然である。
首相には必ずブレーンが存在しブレーンの指示を参考にしながら発言する。「在沖海兵隊に日本を防衛する抑止力はない」という鳩山氏の発言は孫崎氏のようなブレーンの提言であるだろう。

これは推理になるが、孫崎氏が提案した「普天間ヘリコプター部隊を海上自衛隊航空基地に、地上部隊を陸上自衛隊相浦駐屯地に置く」案をアメリカに打診した時に、アメリカ側からアメリカ軍は全体的なチームプレーが必要であり、ヘリコブター基地を沖縄から遠く離れた場所には移設するのはできないことを説明されたのではないか。鳩山氏が固執したのが徳之島であったのはアメリカの注文に距離的に応えることができるのが徳之島だったからだろう。ヘリコプター基地が機能するには沖縄から200キロ以内(?)でなければならないし、徳之島はぎりぎりの距離であると新聞で報道されていた。

孫崎氏は現在でも「在沖海兵隊に日本を防衛する抑止力はない」と公言している。野党時代から首相になったはじめの頃の鳩山氏が「国家ビジョン研究会」の孫崎氏の提言を真に受けていたということだ。孫崎氏の提案を真に受けた鳩山氏は赤恥をかき、国民や県民の信頼を失ったわけだ。
孫崎氏の抑止論は間違っていて、県外移設も不可能であることを知った鳩山は辺野古に戻らざるをえなくなり、その時に岡本氏にブレーンを代えている。

鳩山氏に赤っ恥をかかせた孫崎氏は学習能力がないのだろうか。鳩山氏の首相時代に普天間ヘリコプター基地の移設候補地はほとんど出た。そして、県外移設は地元の反対が強くて不可能であることが判明した。判明したのはそれだけではない。鳩山首相時代にあげられた移設候補地は新しい移設候補地ではなく、候補地すべてが小泉首相時代に検討されていて、移設はできないという結論が出たところであった。それなのに「県外移設」を唱え続けているのである。

孫崎氏は県外移設ができなかったことを「外務も防衛も官邸もフォローしなかった」性にしているが、そうではない。県外移設はアメリカ軍の戦略上も無理だし、ヘリコプター基地を受け入れる県もない。二重の困難があるのだ。二つの困難をクリアするのは不可能だ。

でも、沖縄には次々は「県外移設」を「内閣が一丸」になれば実現すると述べる評論家が次々とやってくるのだろうな。
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