東京都がコロナ感染拡大政策に転換した

東京都がコロナ感染拡大政策に転換した

 東京都は濃厚接触者を特定する積極的疫学調査を縮小するよう、都内の各保健所に通知を出したことを明らかにした。つまり、濃厚接触者のPCR検査を縮小するということである。
 コロナ感染拡大を押さえる方法は二通りである。感染者の感染経路を調査して感染したクラスターを見つけてクラスターに居た人をPCR検査することと、感染者の濃厚接触者を見つけてPCR検査をすることである。
 濃厚接触者の調査を縮小するということは感染者が増えることにつながる。沖縄では濃厚接触者であっても無症状であればPC検査をしないことを決めて感染者を増やしたが、都の決定は沖縄と似ている。
 都の担当者は感染者急増を踏まえ、保健所の業務の優先度を濃厚接触の調査から感染者の病状や重症化リスクの調査を優先して、患者を医療につなげることに重点を置くことにしたという。
 感染者を見つける調査を縮小すれば数字的には感染数は減るが潜在感染者はどんどん増える。都は感染拡大の政策に変更したといってもいいだろう。

 都のコロナ対策に関わっているのは新型コロナに熟知していない専門家たちである。そのことが気になっていた。政府が提案した緊急事態宣言で酒を提供する飲食店を厳しく規制したのは理由がある。コロナ感染してもPCR検査を受けない割合が高く、コロナ感染拡大への影響が高いからである。都の職員が厳しく取り締まることはしないだろうと思っていた。取り締まらなければコロナ感染は拡大する。緊急事態宣言をしても感染が拡大したのは取り締まりが緩いからだと思っていた。災害だというほどに感染拡大すれば取り締まりを厳しくするだろうからこれからは感染は減るだろうと思っていた。
 ところが濃厚接触調査を縮小するという。感染拡大を予告したようなものである。
 小池百合子知事は都内の感染状況について「陽性者も非常に多く、重症者も増えている。これは災害級だ」と指摘したという。小池知事よ。都は災害をもっと広げようとしているよ。
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