翁長前知事の呪縛が溶解してきた 名護市長選で明らかに


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翁長前知事の呪縛が溶解してきた

翁長前知事の「アイデンティティーオール沖縄」の呪縛が溶解してきているのが明らかになったのが今年の名護市長選であった。

翁長前知事が「イデオロギーより沖縄アイデンティティー」をキャッチフレーズに結成したオール沖縄は県民の圧倒的な支持を得た。イデオロギーで対立するよりも沖縄アイデンティティーで保守も左翼も手を取り合って沖縄のために協力することは県民が望んでいることである。県民が望んでいることを巧みに利用して県民の心をわしづかみにしたのが翁長前知事だった。
県民が望んだ沖縄アイデンティティーであるが政治の世界に沖縄アイデンティティーは存在しない。政治の世界はイデオロギーの世界である。イデオロギーで政策をつくり上げていくのが政治の世界である。特に共産党、社民党の左翼はイデオロギーの塊である。アイデンティティーはない。

 私たちが勘違いしていけないのは、県知事選の時、翁長氏が辺野古移設反対だから圧勝したのではないことだ。圧勝したのは辺野古移設反対ではなく、自民党系の保守と左翼が共闘してアイデンティティーをキャッチフレーズにしてオール沖縄を結成したからだ。大勝した原因は保守と左翼の合流でオール沖縄を結成したことにある。辺野古移設反対が大勝した原因ではない。県知事選で辺野古移設反対を掲げて左翼だけの候補を立てていたなら、辺野古移設容認で自民党から立候補した翁長前知事に確実に落選していただろう。自民党対左翼の県知事選であったなら確実に自民党の立候補が勝っていた。
 翁長前知事が辺野古移設反対で左翼と共闘したから保守+左翼で勝ったのである。

浦添市長選では那覇軍港の浦添移設でデニー知事は賛成し、共産党などの左翼は反対してオール沖縄は分裂した。分裂した結果、左翼候補は大敗した。左翼単独では市長選に勝てなくなったし、県議会も選挙で自民党議員が増え、他の保守政党と共闘して自民党勢力が過半数を制するようになった。

 2014年の県知事選で翁長氏が辺野古移設容認で自民党から出馬していても翁長氏は大勝はしなくても確実に当選していた。あの時には自民党と左翼系の勢力の差は歴然としていた。すでに左翼のみで知事選に勝つことはできない状態であった。その政治状況は現在でも同じである。オール沖縄は左翼と保守が合流したから支持率が高かった。だからといって左翼支持が高くなったのではない。左翼支持は低いままである。保守がオール沖縄から離脱するにつれてオール沖縄の支持率は下がった。この現実を認識したうえで今度の名護市長選を分析するべきである。ところが多くのマスメディアは辺野古移設が選挙を左右する存在として扱っている。それはマスメディアの分析が間違っている。

 オール沖縄は翁長前知事がつくり上げたみせかけのアイデンティティー団体であった。
みせかけは所詮はみせかけである。時が経つにつれてみせかけの皮が剥がれていった。左翼イデオロギーと保守イデオロギーの対立が明らかになっていった。左翼イデオロギーを嫌った保守はオール沖縄から離脱していった。保守が離脱したオール沖縄は次第に選挙に弱くなっていた。名護市長選でオール沖縄の候補が敗北したのはオール沖縄から保守が離脱したからである。翁長前知事がオール沖縄を結成した時とは逆の事態になったから自民党系の渡久地候補が勝ったのである。

 今度の名護市長選で左翼がますます弱体化していることが判明した。米軍内感染爆発したオミクロン株が県内に感染拡大した。県内のコロナ感染は米軍由来であるとデニー知事は断言し、米軍のコロナ対策がずさんであると批判したマスメディアも米軍由来を盛んに報道した。
 米軍のせいでオミコロン感染が県内にまん延したことが影響して選挙は接戦になると予想していた。ところが5000票以上の大差で勝った。意外な大勝であった。コロナ米軍由来は選挙に影響したはずである。それが原因で渡久地候補の票はある程度減らし、岸本候補の票を増やしたはずである。それなのに大差で渡久地候補が勝った。もし、コロナ米軍由来がなければもっと差が開いていたということになる。左翼は衰退し続けていることが名護市長選で実証されたのである。
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