橋下市長、来県するかも





 普天間飛行場の県外への分散移設について、橋下市長が「全く何も固まっていない」と発言したことにほっとした。米軍基地は分散移転できるはずがない。分散移転は勝手に「県外移設」を主張した人やマスコミが問題にしたことである。

 普天間飛行場問題は裏と表が捩じれている。安易に首を突っ込むと首がねじれてしまう恐れがある。仲井真知事の本音は辺野古移設に賛成だ。2007年に、沖に5,5メートル移動するように政府に要求しているように仲井真知事は辺野古の海の埋め立てに積極的だった。

 辺野古移設を実現するためには知事であり続けなければならない。革新知事になったら辺野古移設は完全に駄目になる。だから、仲井真知事は知事選の時、当選するのを最優先にしたために、本音である「辺野古移設」を下ろして「県外移設」を公約にした。そして、当選した。
仲井真知事は「辺野古移設」は不可能と革新政治家と同じ発言をしている。しかし、仲井真知事が「辺野古移設」不可能と言っているのには裏がある。名護市長が「辺野古移設は不可能」と言っているから不可能であって名護市長が「辺野古移設可能」と言ったら辺野古移設は可能であるという理屈である。
仲井真知事は「辺野古移設は不可能」と言いながら、辺野古移設が可能になる環境をつくるのに必死である。宜野湾市長選で自民党が勝利したのは辺野古移設に少し近づいたということであり仲井真知事はほっとしているだろう。次は6月の県議会選で自民党が過半数になることである。自民党が過半数を握れば辺野古移設の環境がかなり好転する。

一括交付金の500億円の増加や今月末に首相が来県するのは辺野古移設実現に重要な意味が隠されている。一括交付金の500億円の増加は仲井真知事が辺野古移設について首相と確約したからであろう。首相は辺野古移設へのレールがかなり高い確率で敷かれていない限り来県しないだろう。

橋下市長が普天間飛行場の県外移設に協力を申し出ても。仲井真知事にとって迷惑な話である。普天間飛行場は辺野古移設することが仲井真知事の目的であり、普天間飛行場以外の米軍基地はグアムに移設するか県内移設する計画はすでに進められているから県外に移設するような米軍基地はない。

革新政党は教職員組織や公務員組織を母体としているから、教育改革、行政改革を掲げている橋下市長に反感を持っている。革新政党が基地問題で橋下市長と手を取り合うことはないだろう。
橋下市長は知事にも自民党にも革新政党にも歓迎されていない。

沖縄に必要なのは基地の分散移設ではなく、大阪市と同じような教育改革であり行政改革だ。沖縄の深刻な問題は基地問題ではなく沖縄の社会問題だ。県民所得全国最下位、あらゆる社会保障が最悪、学力テストは全国最下位なのに教員は学力向上無視、教員や公務員の給料や待遇は全国並み。国家公務員なみの給料をもらっている市町村もある。沖縄に必要なのは大阪と同じ維新改革だ。
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