元県民局長を自死に追いやったのは百条委員会設置である

元県民局長を自死に追いやったのは百条委員会設置である


マスメディアによる今までの経過を述べたものである。ほとんどは次の内容と同じである。


斎藤知事告発文書は元県幹部の男性が作成。斎藤知事が出張先で公用車を降り20メートル歩かされただけで職員を怒鳴り散らしたパワハラや、視察企業からの贈答品受領などの疑惑を挙げている。男性に対し、斎藤氏は当初「うそ八百」などと完全否定。県は告発を誹謗中傷と認定し、男性に懲戒処分を課した。その後、告発の一部が事実と判明し、事態を重くみた県議会が地方自治法に基づく強い調査権を持つ調査特別委員会(百条委員会)の設置を6月13日に決めた。百条委設置が決まった翌月の7月7日に死亡した。自殺とみられる。
この問題を巡り、県政の混乱を招いたとして7月31日付で片山安孝氏が副知事を辞職。斎藤氏の肝いり政策の担当理事だった小橋浩一氏は、体調を崩して休んでおり、自ら申し出て今月1日付で総務部付の部長級に降格した。
また、元県幹部の男性が3月に内部告発の文書を一部の報道機関や県議に送付したことについて、内部調査を行った人事当局を所管する総務部のトップだった井ノ本知明総務部長が、7月30日から病欠していることが明らかになっている。


告発文には、2023年11月の阪神・オリックスの優勝パレードについて、県内の金融機関に対し補助金を増額する見返りに、開催資金を寄付するよう働きかけたということも記されていた。この優勝パレード“資金還流疑惑”について、斎藤氏は7日の定例記者会見で「事業をソフトランディングさせるためで適切だった」と述べた。


マスメディアが書かない事実がある。3月25日に元西播磨県民局長が告発文書の内容は、噂話を集めて作成したと県に供述したことである。そのことを県は発表した。ところがどのマスメディアも噂話を集めたと供述したことを書かない。供述は県が強引に言わせたのかもしれない。だとしても元県民局長が噂話であると供述したのは事実である。だから、県はその事実を発表したのだ。しかし、マスメディアは無視している。
元県民局長の自死は「告発文書は嘘八百と決めつける斎藤知事の弾圧が原因である」と思う人が多いだろう。百条委員会が開かれなかったら斎藤知事の弾圧が原因だと考えることができる。しかし、百条委員会が開かれるとなると事情が違ってくる。
斎藤知事は告発を「うそ八百」と完全否定し、誹謗中傷だと懲戒処分を課したが、告発の一部が事実と判明したので、県議会が調査特別委員会(百条委員会)の設置をした。百条委は知事の「嘘八百」を疑って設置したのだ。百条委は斎藤知事の圧力から元県民局長を開放したのだ。だから、自死の原因を斎藤知事の圧力にすることはできない。自死には必ず原因がある。自死の原因が斎藤知事でなければ何が原因なのか。
7月19日には百条委に出席予定だった。ところが7月7日に自死した。県が元県民局長を出席させないために暗殺したのではないかと思ってしまうほと元県民局長の死は謎である。


マスメディアが7つの告発文書に注目し斎藤知事批判をやり始めたのは元県民局長が自死した7月7日以後のようである。元県民局長の自死によって7つの告発文が注目され、マスメディアが斎藤知事非難を展開するようになった。
元県民局長は4月4日に県の公益通報制度を利用し、内部通報に対して県の人事当局は5月7日に告発文書を「核心的な部分が事実ではない」とする内部調査の結果を公表している。男性職員を停職3か月の懲戒処分とした。県は公表したのだからマスメディアは県の判断、元県民局長の処分を知っていた。しかし、告発を根拠にした斎藤知事批判はしなかった。


 7つの告発文書の真偽を追求する百条委員会が開かれる。マスメディアは7つの告発書を根拠に斎藤知事を批判している。しかし、重要なことは7つの告発書の真偽ではない。百条委員会によって真偽は明らかにされるだろう。明らかになった時、斎藤知事が辞職するのかそれとも知事の座に続けるか。それが問題である。


斎藤知事は維新的な改革を大阪との連携強化など「維新志向」とも取れる政策を展開している
大阪・関西万博を見据えた海上交通や観光分野での連携を中心に協議した
2022年1月に維新の門隆志兵庫県議は、行財政改革を議論する特別委員会で「次の県議選で1議席でも多く獲得し、知事と一緒に県政改革を進める」と公言した。
  19年 23年
自民 31   24
公明 12   13
共産  5   2
立民  4   4
維新  4   21
国民  1  0
無 22    22


兵庫維新の会は1議席どころか17議席も増やして21議席になった。大幅増である。大幅増した兵庫維新は大阪維新の会との連携を強化していき、斎藤知事が先頭に立った維新流の政治改革によって兵庫県民の支持はますます増やしていくだろう。
注目することがある。共産と立民で6議席しかない。維新の3分の1しかない。兵庫は保守の二大政党になっている。維新が知事になる地方自治体は保守の二大政党になるのだ。


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