ウクライナ戦に目を背け、参院選、知事選に向けた「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」発足

ウクライナ戦に目を背け、参院選、知事選に向けた「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」発足
 
ウクライナに侵攻したロシア軍は都市をミサイルで無差別攻撃している。ロシア軍の攻撃で多くの民間人、子供が死んでいる。戦争の残酷さを見せているのがウクライナ戦争である。

ロシア軍がウクライナに侵攻し無差別攻撃で多くの民間人を殺害している時に沖縄では「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」の発足集会が開かれた。ウクライナ戦の最中であり、しかも沖縄戦と同じように民間人、子供が犠牲になっているから沖縄戦とウクライナ戦を重ね合わせて戦争の残酷さを非難し反戦平和を訴える集会だろうと思った。しかし、予想とは違っていた。ウクライナ戦には全然触れていない。完全に無視している。「命どぅ宝の会」はウクライナ戦のことは無視して沖縄が75年前のような戦争の舞台となることを阻止するために発足した団体であった。なにがなんでも沖縄戦だけは阻止しなければならないと主張している。会が主張していることを読んでいる内に「命どぅ宝の会」は肝心な言葉が抜けていると思った。会の主張を正確にいうならば「ウチナーンチュヌ(沖縄人だけの) 命どぅ宝」である。「ウチナーンチュヌ」を加えればが正しい名称になる。ウクライナ戦を見ればそう思わざるを得ない会の内容である。

 命どぅ宝の会は南西諸島で自衛隊やミサイル部隊の配備が進んでいることに戦争の危機を感じるという。辺野古や宮古島市、石垣市に基地建設していることにも戦争の危機を感じている。基地建設すれば有事に敵からミサイル攻撃されるからだという。しかし、命どぅ宝の会の指摘は間違っている。ミサイル攻撃されるのは基地に限られていないことがウクライナ戦を見れば分かる。ウクライナ戦でロシア軍は都市を爆撃している。住宅、商店、学校、病院を爆撃している。戦争になれば基地であろうがなかろうが攻撃することがウクライナ戦で明らかになった。沖縄戦もそうであった。
命どぅ宝の会は基地だけが攻撃されると予想して基地建設に反対しているがそれが間違っていることをウクライナ戦が明らかにした。

 命どぅ宝の会の決議文には「軍隊は住民を守らない、軍隊は住民を死に追いやる、という沖縄戦で得た教訓をすでに私たちに突き付けている」と書いてあるという。ウクライナ戦を見ればこの決議文が間違っていることがわかる。決議文のようにロシア軍は無差別攻撃で民間人を殺害している。しかし、ウクライナ軍は民間人を守るために行動している。プーチン独裁のロシア軍は民間人を殺害している。民主主義国家のウクライナ軍は民間人を保護している。住民を守るか守らないかは軍隊によって違うことがウクライナ戦で明確になった。沖縄戦の日本軍、ウクライナ戦のロシア軍は住民を守らないがウクライナ軍は住民を守る。民主主義国家の軍隊は住民の命を守るのだ。軍隊によって住民を守るか守らないの違いがあるということである

命どぅ宝の会は南西諸島で自衛隊やミサイル部隊の配備が進んでいることが戦争につながると危機感を持っている。それに台湾や尖閣が有事になれば沖縄が巻き込まれると思っている。米中が戦争したら日本が巻き込まれ沖縄が戦場になると主張している。
ミサイル部隊が配備されれば反撃力が強化されるのだから防衛力が高まり侵攻される可能性は低くなると考えるのが普通である。
命どぅ宝の会は台湾や尖閣が有事になると仮定しているが本当に有事になるだろうか。ウクライナがロシア軍に侵攻されたのはウクライナに加勢する国がなかったからである。台湾はどうだろうか。台湾に中国が進行する可能性は最近からではない。昔からあった。しかし、中国が台湾に侵攻したら米軍が中国軍と戦うことを米国は宣言していた。世界最強の米軍と戦うのは避けたいのが中国の本音である。だから、中国は台湾に侵攻しなかった。それは現在も同じである。もし、中国軍が台湾に侵攻したら米軍は中国軍と戦う。

命どぅ宝の会の共同代表であるガマフヤーの具志堅隆松氏は「なぜ米中が戦争したら日本が参加しなければいけないのか。なぜ沖縄が戦場にならなければいけないのか」と米中が戦争することを当然のように話している。米国はウクライナ戦で中国がロシアに軍事援助しないように忠告した。もし、軍事支援したことが判明した時は中国を制裁すると警告した。中国は米国の警告に押されてロシアへの軍事支援をやっていない。米中が戦争することはあり得ないことである。ガマフヤー植松は南部の鉱山に遺骨は含まれていないのに含まれているとでっち上げたように戦争するはずのない米中が戦争すると相変わらずでっち上げている。

琉球新報社編集局の新垣毅報道本部長は命どぅ宝結成集会で基調講演をした。新垣氏は、日米安保体制を維持するためには国民が犠牲になることもいとわない「日米同盟の国体化」が進んでいると述べ、国体護持のために再び沖縄が「捨て石」となると述べた。
日米安保は日本と米国が協力して他の国から攻撃されないように守ることを目的にしている。戦後75年間日本が他の国から侵攻されたことはない。だから、日本国民は安全であった。日米安保は国民を犠牲にしていない。日米同盟が強固になればなるほど日本が侵攻されることはない。当然沖縄も侵攻されない。沖縄が侵攻されることはないから沖縄戦は起こらない。もし、ウクライナが米国と同盟を結んでいたらロシアに侵攻されていなかっただろう。日本、沖縄のように。

「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」は反戦平和をめざして発足したように見える。ところが現在起こっているウクライナ戦には全然目を向けていない。それどころかウクライナ戦を参考にすると命どぅ宝の会の理屈はでたらめである。本気で反戦平和のために発足した会ではないことがわかる。命どぅ宝の会の発足の目的はなにか。これから沖縄で起こるあることを考えれば目的がわかる。
7月10日には参院選がある。そして、9月11日に沖縄知事選がある。参院選と知事選の勝利を目指して命どぅ宝の会は発足したのである。命どぅ宝の会の共同代表の山城博治氏は玉城デニー知事と面会し、決議文や設立趣旨を説明するという。デニー知事は命どぅ宝の会の主張と全く同じである。デニー知事は命どぅ宝の会の決議文に賛同し一緒に闘っていこうと約束するだろう。
デニー知事と参議院選立候補予定の伊波洋一は命どぅ宝の会の集会に参加し講演をするだろう。「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」は市民運動を装った選挙運動である。
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