「ウチクルス」は上司に使っていいのか







解雇されたことを不当として、解雇無効を求めて訴訟した基地従業員は勝訴した。人権というのは不当な仕打ちを受けたら裁判をすることができ、裁判が公平に行われることをいう。だから、基地従業員は人権が保障されていることを実証したのが今度の裁判ではないのか。

投稿者の比嘉さんは今回の裁判で基地従業員の不安定さを実感したと述べているが、今度の裁判ではむしろ基地従業員を雇用しているのは国であり、国が基地従業員の身分を保証していて、基地従業員は安定していることが判明たのではないのか。
実際に基地従業員は公務員に準じて給料も地位も保証されていて、基地従業員を希望する人は多く、就職の競争率は非常に高い。

「ウチクルス」という方言は1964年に起こった傷害致死事件で、アメリカ人を殺した沖縄の青年が「ウチクルス」と同様な言葉を発したことで沖縄の青年に殺意があったかどうかが問題になり、方言では「やっつける」程度の意味であり、殺意はなかったということで殺人罪から傷害致死罪になったという有名な話かある。その事件は伊佐千尋のノンフィクション作品『逆転』という本になった。


「ウチクルス」は日本語で言えば「叩っ殺すぞ」「殺すぞ」であり、英語なら「ファックユー」「キルユー」に匹敵する。そんな言葉を従業員が社長に向かっていうことが許されるのだろうか。安里氏は基地内はまるで植民地だといったが、社長に向かって「ウチクルス」と言い放つことができる植民地があるのだろうか。

民間の会社では従業員が社長に「叩っ殺すぞ」「殺すぞ」「ファックユー」「キルユー」と言っても、なんのペナルティーもないのだろうか。そんなことはありえない。そのようなことはを社長に言った従業員にはペナルティーが課されるはずだ。

方言を使い慣れている人間なら分かると思うが、「ウチクルス」という言葉の中には相手を侮蔑する心がこもっている。安里氏にはアメリカ人である社長に対する敬意の心が全然ないからそのような言葉が出てくるのだ。、「ウチクルス」という言葉は汚い言葉であり、今ではほとんど使わない。

安里氏を解雇した社長もやりすぎだと思うが、私は社長に向かってこんな汚い言葉を使った安里氏にも非があると思う。こんなひどい暴言を会社で吐くものではない。

投稿した比嘉さんと同じ意見の人が多いが、私たちはそれでいいのだろうか。
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