■菅首相が東電に怒鳴り込んだ理由

■ベントできないことが致命的

 NHKの番組によると、1号機、3号機の建屋が相次いで水素爆発した後の3月14日夕、福島第1原発は、予想を超える深刻なシミュレーション結果に直面した。

 それは、格納容器から気体を抜いて圧力を下げる操作のベントが2号機でできないことが分かったことだ。

 1号機では、電動弁が使えなかったが、作業員が高い放射線量で被曝しながらも、手動で弁を開いてベントを行っていた。ところが、2号機では、シミュレーションでそれができないことが分かったのだ。

 確かに、ベントを行っても、1号機ではその後すぐに水素爆発が起きていた。政府関係者の予測を超えて、水素が建屋内に漏れ出していたからだ。しかし、ベントが行えず、もっともっと深刻なことが起きる可能性があったというのだ。

 原発事故に詳しいある原子炉専門家は、こう指摘する。

  「ベントができないということになれば、格納容器の内圧が高まってしまい、どうにも制御できなくなって壊れてしまうということです。これは、本当にとんでもないことで、その内圧で原子炉そのものが爆発して核燃料が飛び散ってしまうことにもなります」

■東電社長「現場から撤退したい」

 2号機原子炉の爆発危機を前に、原発事故の関係者には動揺が走った。

 事故対応の現場責任者だった第1原発の吉田昌郎所長は、シミュレーション結果を聞いて、黙り込んでしまう。そして、NHKの番組によると、免震棟の廊下で休む作業員に声をかけ、「皆さんがここから出るのは止めません」とまで言い切った。

 結局、2011年3月14日は、東京電力の社員ら70人を残して、200人以上が原発を去った。さらに、東電の清水正孝社長は、「現場から撤退したい」と政府に5回も電話で伝えている。

 これに対し、菅直人首相は翌15日早朝、東電本店に乗り込んで、「お前らふざけるな」とケンカ腰で言ったというのだ。そして、「撤退は許されない。60歳以上の人間は現場に行って、自分たちでやる覚悟を持て」とまくし立てた。一部報道では、菅首相は、撤退するなら東電の存続は認めないと激怒したとされていたが、これは本当だったようだ。官邸はこの日、東電本店に統合対策本部を設置している。



 出所のはっきりしない菅首相の悪い噂ばかりが流布された。その噂が協力な政治力になって菅首相は窮地に追い込まれた。
 東電に殴りこんだことも非難されたが、その事実をNHKが放映したという。果たして菅首相の東電への怒鳴り込みは非難されるものだろうか。
 核爆発の危機から東電は撤退しようと五回も政府に電話したという。もし、東電が撤退すれば核爆発の可能性が高くなる。菅首相は核爆発を食い止めるために東電に怒鳴り込んだ。そして、日和見な東電の逃げをを許さないために東電本店に総合対策本部を設置している。この行為は管首相の勇気ある決断と機転の利いた行動ではないのか。

 菅首相の悪いうわさは自民党と小沢グループが菅降ろしのために作り上げた可能性が高い。
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菅首相が東電に怒鳴り込んだ理由 (AO.シゲ)
2011-06-10 11:13:11
(品格より民主そして自由)のグログを拝見しました菅さんが東電に怒鳴り込んだわけを多くの国民が知ったら事情は異なります、残念ながら東電の莫大な資金で政治家・官僚・学者・マスコミ・タレントに対策資金が流れ、口封じに結果なっている事に怒りと悔しさで何とも仕様がありません、只々私も一人でこの不条理をブログでつぶやいている60過ぎのじじいです。
 
 
 
菅首相が東電に怒鳴り込んだ理由 (AO.シゲ)
2011-06-10 11:15:57
菅首相が東電に怒鳴り込んだ理由 (AO.シゲ)

2011-06-10 11:13:11

(品格より民主そして自由)のグログを拝見しました菅さんが東電に怒鳴り込んだわけを多くの国民が知ったら事情は異なります、残念ながら東電の莫大な資金で政治家・官僚・学者・マスコミ・タレントに対策資金が流れ、口封じに結果なっている事に怒りと悔しさで何とも仕様がありません、只々私も一人でこの不条理をブログでつぶやいている60過ぎのじじいです。

 
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