元沖縄県知事太田昌秀批判 11


「こんな沖縄に誰がした」大田昌秀著
アジア諸国に対する怨恨の種まきの地として p34

明治政府は最初に朝鮮半島を植民地にした。最初の戦争はロシアとやっている。次に清と戦争をしている。明治政府が目指したのは大陸進出であり、沖縄を軍事基地化はしていない。
沖縄に日本軍が増強したのは、アメリカ軍が日本本土を攻撃する足がかりを沖縄において、沖縄上陸を目指したからだ。仮定の話だが、もしアメリカ軍が沖縄を飛び越えて九州上陸を目指していたなら、日本は沖縄に大量の日本軍を置かなかったはずだ。
明治政府が沖縄を軍事基地化したという認識は間違っている。

アメリカ軍が南方からフィリピン、台湾へと進軍し、日本国の最南端である沖縄を日本本土攻撃のための基地にしようという目的で上陸したから沖縄戦は起こったことであり、「明治政府が沖縄を軍事化した」からではない。アメリカ軍が沖縄上陸をしなければ沖縄戦の悲劇は起こっていなかった。

太田氏はアジア諸国に脅威や怨恨の種を蒔いたのと沖縄の軍事基地化を関連づけているが、沖縄は軍事基地化はされていなかったし、アジアへの侵略は軍国主義がもたらしたものであり、アジア侵略について重要な問題の日本の帝国主義・軍国主義である。軍国主義は国内においては国民の自由を奪い、人権運動家や共産主義者を迫害した。戦争だけを問題にするのには疑問である。

アメリカ軍はイラクのフセイン独裁国家を倒した。そして、アメリカや国連のバックアップでイラクは民主主義国家に生まれ変わろうとしている。アフガニスタンでもアメリカ軍はイスラム原理主義のタリバン支配から人々を開放した。そして、民主主義国家に生まれ変わらせようとしている。

太田氏には独裁国家体制のもとで自由を奪われ、迫害されている人々の苦しみを救いたいという気持ちが全然ない。アメリカ軍は確かに「他国の何ら罪もない老幼婦女子を殺戮した」だろう。しかし、アメリカ軍は好んで「他国の何ら罪もない老幼婦女子を殺戮した」のではない。アメリカの目的は独裁国家を倒して民主主義国家をつくるのが目的であり、そのためのイラク戦争であり、アフガン戦争であったのだ。

アメリカ軍基地で働いている人たちに向かって「人殺しの手伝いしている」という中傷はひどいものである。

太田氏は、戦争だけを非難し、独裁国家、軍事独裁国家の体制が市民の自由を奪い、弾圧・迫害している

ことは問題にしない。アメリカが行う戦争だけを単純に非難するだけである。
太田氏は「沖縄の人々にとって心に深い傷を負ってしまう」というが、そんなことはない。それは太田氏のひとりよがりである。

アメリカ軍は民主主義国家になったイラクから軍隊を引き上げる。アフガンから引き上げるためにアフガンの民主主義化を進めている。チュニジア、エジプトで起きた市民革命を歓迎し応援しているのはアメリカである。

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