でっち上げた嘘が嘘であることを県民が知ったから与党は敗北した

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でっち上げた嘘が嘘であることを県民が知ったから与党は敗北した


 政府は、辺野古移設は辺野古を管轄している島袋名護市長と合意した。辺野古埋め立ては仲井間知事と合意しただから、辺野古移設は決まっていた。決まっていた辺野古移設に反対して県知事になったのが翁長雄志である。辺野古移設は県知事が阻止することは不可能である。不可能であることを可能であるように県民を信じさせたのが翁長氏であった。このことを2016年8月出版の「内なる民主主義8」に掲載した。
○翁長雄志は県知事になりたいために県民を騙した
もし、翁長知事のアイデンティティ論がなかった場合は翁長知事と革新が連携することはなかった。革新も知事選に立候補を出し、選挙は仲井真候補、翁長候補、革新候補の三つ巴戦になっていた。


仲井真候補・・・辺野古移設・・・日米安保容認
翁長候補 ・・・県外移設 ・・・日米安保容認
革新候補 ・・・閉鎖・撤去・・・日米安保廃棄


三つ巴戦では自民党県連から脱退した翁長候補は不利だった。自民党県連支持者の多くは仲井真候補に投票するだろうし、革新支持者は革新候補に投票する。翁長候補が知事選に勝つためには革新の票が必要だった。そのためには革新と連携する必要があった。しかし、日米安保容認・県外移設の翁長知事と日米安保廃棄の閉鎖・撤去の革新では連携することはできなかった。だからといって公約を県外移設か閉鎖・撤去に統一することもできなかった。実はオール沖縄の建白書には閉鎖・撤去の文言があり県外移設はない。もし、オール沖縄の主張を選挙公約にするなら閉鎖・撤去であったが、翁長知事は建白書に書かれている閉鎖・撤去を主張したことはなかった。保守としての自負がある翁長知事は日米安保廃棄イデオロギーによる閉鎖・撤去を嫌っていた。だから建白書の閉鎖・撤去ではなく県外移設を主張した。
革新の票がほしい翁長知事は県外移設、閉鎖・撤去の主張を固定したまま連携する方法を考え出した。それが沖縄アイデンティティである。普天間飛行場問題の解決方法が違うのだから翁長知事と革新は連携することができないが、イデオロギーを腹六分に押さえた沖縄アイデンティティならば団結できるというのが翁長知事の理屈であった。共産党は全国組織であり沖縄アイデンティティなんてあるはずがない。しかし、共産党は翁長知事のアイデンティティ論に賛同し翁長候補支持を決めた。他の革新政党も翁長候補支持にまわった。
沖縄アイデンティティで中央政府と対決するのだと翁長知事は言ったが、辺野古移設が決まる前だったら中央政府と対決をし、移設に反対して辺野古移設を阻止することができた。実際、県が反対している間は辺野古移設は決まらなかった。県が賛成したから辺野古移設が決まった。県知事、名護市長、辺野古区長が移設に賛成し、辺野古移設は2010年に政治結着した。政治的決着をした後は県知事が辺野古移設を止めることはできない。政治決着をしたから防衛局は埋め立て申請をして県が申請を承認した。
ところが翁長氏は知事になるために革新と手を組み、自分が当選したら辺野古移設を阻止できると公言して、県外移設でもなく閉鎖・撤去でもない辺野古移設反対を選挙公約にしたのである。
根本的な問題は普天間飛行場の危険性除去である。県外移設を公約にして辺野古移設反対を主張するならおかしくはないが、普天間飛行場問題の解決策を掲げないで辺野古移設反対だけを選挙公約にするのはおかしい。それは普天間飛行場問題の放棄である。もうそれは政治ではなく人気取りである。翁長雄志は政治を捨て人気を取ることによって県知事になったのである。
革新はなぜ翁長知事と連携したのか。革新は知事選に独自の候補を立てても当選する確率は低かった。独自の候補を立てて落選するよりも翁長候補と連携して、翁長候補を当選させたほうが革新にとってメリットがあった。
革新は自分の損得で翁長知事と連携したのであって沖縄アイデンティティは関係がない。
自民党から脱退した翁長氏と連携して翁長知事を誕生させたことに自民党いじめが最上の喜びである志位共産党委員長はご満悦になり、今度は沖縄での成功を国会でも目論んでいる。安全保障関連法廃止を目指す野党連立政権「国民連合政府」構想を描いて民主党など野党結集を働きかけているのだ。「国民連合政府」樹立のためには「日米安全保障条約の廃棄」「自衛隊の解消」などについて党の方針を「凍結」させるとも言っている。党の根本的な方針を凍結させるというのは大きな方針転換である。共産党はこれまで他党との選挙協力とは距離を置く独自路線だった。だから全選挙区に独自の立候補を立てた。他の野党も社会主義革命を目指している共産党とは距離を置いていた。
その共産党が「国民連合政府」構想を描き、安全保障関連の廃止で認識を共有する野党間の選挙協力を進めるという方針を立てたのである。
このような戦略の始まりが沖縄県知事選だったのである。国会では「安保関連法案の廃止」の一点を目的に『国民連合政権』をつくろうとしている共産党は沖縄知事選では辺野古移設阻止の一点だけで翁長知事と手を組んだのである。


実現できない辺野古移設阻止を選挙公約にした翁長知事は沖縄県民をだましている。
          「内なる民主主義8」
県知事が辺野古移設を阻止できないのに阻止できると県民に信じさせた。それに辺野古の海が埋め立てで汚染されることはないのに汚染されると信じさせた。翁長知事がでっち上げた嘘が嘘であることを県民は知った。だから、辺野古埋め立てに賛同する県民が増えた。辺野古埋め立てに賛同する県民が増えたから辺野古移設反対派の与党が県議選で敗北したのである。


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