政治資金規正改正案可決に維新の会あり

政治資金規正改正案可決に維新の会あり


自民党派閥の裏金事件に関する政治資金規正法の改正案が可決された。維新の会は自民党が作成した改正案を維新の要求に応じて修正するように要求した。自民は維新の要求に応じた。自民党の改正案を大きく修正させたのは維新の会である。可決された改正案の作成を主導したのは維新の会であったのだ。
維新の主導で自民党が修正した政治資金規正法の改正案は衆議院で自民、公民、維新の賛成多数で可決された。野党である維新の会が与党の自民、公明と一緒に賛成したのである。野党である立憲、共産党は反対した。しかし、同じ野党である維新の会は賛成したのである。維新が賛成したのは自民を維新案に修正させたからである。政治資金規正法は実質的には維新の修正案が可決されたようなものである。


自民、公明対立憲、共産であったなら立憲、共産は自民案にすべて反対し、修正されないままの自民の改正案が可決されていただろう。立憲、共産の目的は自民党のイメージを悪くして政権の座から下ろすことだ。だから、自民の修正案を非難することに徹する。自民は修正しない自民案を可決することになる。立憲、共産は可決した自民案を徹底して非難していく。そして、次の衆院選で政権交代を目指す。それが立憲の狙いであるし、いままでの与野党のパターンである。そのパターンを壊したのが維新の会であったのだ。
維新の会は自民の修正案をもっと修正するように要求した。修正すれば賛成、修正しなければ反対すると自民党に圧力をかけた。自民党内の麻生氏などの集金力を持つベテランを中心に維新の要求に難色を示していた。しかし、岸田総理は維新の圧力に屈して維新の要求通りに修正したのである。これで裏金問題は緩和し、裏金問題が原因で衆議院を解散させることはない。


立憲、共産が自民党の裏金を暴露したのは、裏金問題で自民党を追い詰めて、衆議院を解散させて政権交代を実現させるためであった。しかし、立憲の狙いを維新がとん挫させたのである。立憲と同じ野党でありながら維新は立憲の狙いを破綻させたのだ。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )