香港で「人間の鎖」40キロ超抗議デモ ガンバレ香港市民

香港で「人間の鎖」の抗議デモ ガンバレ香港
 香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正問題で混乱が続く香港で23日夜、市民らが手をつないで「人間の鎖」をつくる抗議活動を行い、改正案の撤回などを求めた。参加者たちは、
「自由のために闘おう!」
「香港人頑張れ!」
などとスローガンを叫びながら、平和的なデモをアピールした。

 「人間の鎖」は1989年8月23日、バルト三国の市民約200万人が手をつないで675キロの「バルトの道」をつくり、ソ連(当時)の支配に抗議したことで知られる。今回はその30周年を記念し企画された。

 報道によると、香港では参加者らが手をつないで、香港島と九竜半島の地下鉄駅前などを結ぶ40キロ以上の「香港の道」をつくった。女性会社員(27)は、
「政府は私たちの要求を無視し続けている。それが我慢できない」
と話していた。 
 170万人が参加した18日の集会は主催団体が、
「和理非(和平、理性、非暴力)」
を強く呼び掛けて実現。集会は無許可のデモ行進に移行し、一部参加者が幹線道路を占拠する動きもあったが、日曜日のデモとしては約1カ月ぶりに、催涙弾が発射される事態にならなかった。抗議活動が過激化の一途をたどる中、香港政府に妥協の糸口を与える試みで、改正案撤回のほか、警察の責任追及や普通選挙の実施などの「五大要求」が掲げられた。

 香港空港を選挙したりして暴力的なデモをした時は中国軍の介入の口実になると心配していたが、18日のデモから和平、理性、非暴力のデモになってほつとした。
 中国政府が「逃亡犯条例」改正案を完全撤回するまで香港の民主主義を守るために市民は非暴力で徹底的に闘ってほしい。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )