橋下徹氏でも見抜けなかった前原・小池代表の策略

橋下徹氏でも見抜けなかった前原・小池代表の策略
 橋本徹氏は前原代表が民進党の希望の党への入党を全員入党できるような説明をして、リベラル派の排除を小池代表に任せたことをツイッターで批判した。

「認権を小池さんに委ねずに、自ら公認権を駆使してポンコツ議員を切りまくった方がよかった。希望の党への入党の可否は早速しがらみが影響している模様」
 前原代表に課せられていたのは超短期間でリベラル派を排除することであった。橋下氏が主張するように民進党内で排除しようとすれば、リベララル派の反撃に会い、揉めて、リベラル派排除は失敗していただろう

 民進党総会では希望の党への入党を申し込めば全員が入党できるとイメージしてしまうように前原代表は話した。だからリベラル派も希望の党に入党するのに賛成したのである。ところが民進党が希望の党に入党することを決めた直後に、小池代表は、「『排除しない』のではなく、排除はいたします」
と言い、
「安全保障や憲法観といった根幹部分で一致しない民進党議員は入党させない」
と安保法案と憲法改正に反対する者は入党させないと断言したのである。もし、総会の前に小池代表が排除することを言ったならリヘラル派は反対して、前原代表の希望の党への入党案は破棄されたはずである。希望の党への入党案が決まったから小池代表は間髪を入れずに排除すると宣言したのである。

 リベラル派排除は前原代表と小池代表の二人が示し合わせた計画であった。そのことを橋下氏は気付くことができなかった。しかし、さすが橋下氏である。その後に二人の狙いに気付いた。橋下氏は次のツイッターで前原代表批判を訂正した。
 
 橋下氏のツイッターより、
「でもポンコツ議員をこんな短期間で整理するのは、小池さんの公認権に委ねる方法しか実際はない。僕も無責任な机上の論をほざく自称インテリになったもんだ。とにかく激しいぶつかり合いが政治を以前よりましなものにする。小池さん、前原さんの特大功績」
 
 前原代表と小池代表のコンビによるリベラル派排除の策略は、橋下氏を「僕も無責任な机上の論をほざく自称インテリになったもんだ」
と言わせるほどのものであった。

 短期間で一気にリベラル派を排除する二人の策略には橋下氏も舌を巻いただろう。

 これで、共産党の民進党を含んだ野党4党共闘の戦略は潰れた。自由党も希望の党に合流するから、共産党の目指した4党共闘は共産党と社民党の2党共闘になった。
野党は共産党、リベラル派、社民党の左翼政党と希望の党、維新の会の保守政党にはっきりと分かれることになる。これでいい。

 左翼政党は時代の流れで次第に衰退していくだろう。保守の二大政党時代がやがて始まる。
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リベラル派排除に政治生命を賭けた前原代表

リベラル派排除に政治生命を賭けた前原代表
希望の党への合流を積極的に進めた前原代表であるが、自分は希望の党に入党しないで無所属で出馬することを決めた。
 民進党の希望の党への合流を積極的に進めたのは小池代表より前原代表であった。普通に考えれば前原代表が先頭に立って希望の党への入党をやるだろう。しかし、前原代表は希望の党に入党申請をしないで無所属で出馬することを決めたのである。
参議員議員は民進党に残るから民進党の代表としての責任と参議員議員をどうするか責任があるから希望の党に入党しないで民進党に残ると説明した上で、民進党からは全員立候補させないことを決めたから、前原代表は無所属で出馬すると決めたと述べた。

もっともらしい説明ではあるが、それなら民進党から出馬してもいいと思う。希望の党に移りたい議員は希望の党に移り、民進党に残りたい議員は民進党から出馬するようにすれば、前原代表は無所属で出馬しなくていいし、当選する確率は無所属で出馬するよりずっと高い。しかし、前原代表は民進党からは一人も出馬させないことを決めた。民進党から出馬できないという前原代表にとって厳しい条件を自ら課したのである。無所属なら、もしかすると落選するかも知れない。しかし、前原代表は敢えて自分にとって厳しい方法を選んだのである。それには理由がある。

前原代表は憲法違反であるから安保法制には反対であるということを公言している。前原代表が民進党から出馬すれば安保法制に反対しているリベラル派も希望の党から出馬しないで民進党から出馬することができる。リベラル派を民進党から出馬させないためには全員民進党からの出馬させないようにしなければならない。だから、前原代表は民進党からの出馬は全員できないようにしたのである。
前原代表が安保法制反対のまま希望の党に入党するとなると小池代表を追い詰めることになる。もし、前原代表を受け入れたら、安保法制に反対しているリベラル派も受け入れなければならない。それでは希望の党が保守と左翼が同居する第二民進党になってしまう。前原代表と小池代表が目指しているのは左翼を排除した保守政党をつくることだから、前原代表が安保法制反対を掲げて希望の党に入党するのは絶対に避けなければならい。

しかし、希望の党への民進党の合弁を積極的に進めた前原代表の入党を拒否したら小池代表がエゴイストに見え、国民の信頼を失う。
前原代表が確実な当選を目指して希望の党から出馬するには安保法制に賛成するしかない。しかし、前原代表はマスコミのインタビューには安保法制反対を公言した。前原代表は希望の党に入党できないことを公言したようなものである。公言した上で前原代表は希望の党には入党しないと言い、無所属で出馬すると宣言した。
前原代表が安保法制に反対し無所属で出馬することによって小池知事はリベラル派受け入れを拒否しやすくなった。

安保法制反対をし続ける限り前原代表は希望の党に入党することはできない。衆議院選に当選しても前原代表は孤独を貫いていくしかない。政治生命が絶たれる可能性も否定できない。それを知りながら前原代表は民進党の希望の党への合流と自分の無所属出馬を選択したのである。
理由は希望の党、民進党、維新の会の野党共闘から一気にリベラル派と共産党を排除するためである。排除するために前原代表は自分の政治生命を賭けたのである。

前原代表はすごいことをやってのけたのである。
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