ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

天の蔵に徳を積むという感覚

2010-05-14 08:52:18 | 座禅

 欧米から発進した自分の利益だけを追求するという新古典派経済学。 これに追随したのが、元小泉純一郎首相と経済と金融を兼務した竹中平蔵大臣です。 経済学の話はよく分かりませんが、個人の利益を優先するという答えを入力すると、経済学のあらゆる命題が解決するということで、新古典派経済学がもてはやされるようになったそうです。 あくまでも経済学という学問だけの話でしたが、それが世界のものの考え方を支配してしまったのです。

 利益の追求のみが優先してしまったことと、コンピューターを通じての私達の目に見えないお金のみが増えてしまい、結果的に米国の住宅ローン債権の破綻から、世界の金融界に混乱を巻き起こしているのが現実です。

 吐く息を出来るだけ長く吐きながら座禅を行っていますと、自分の今までの生活態度も含め反芻しますと、改めて今後の生き方をサジェスチョンしてくれます。

 私はあるとき、ふとセクシャルな行為を通して、自分が行動することにより相方に喜んでもらう、これが男の喜びではないかと思ったのです。これをもっと拡大解釈をしてみると、自分の行なう行為によって周りの人が喜ぶ、その喜ぶ姿を見て改めて自分が喜ぶ、これが真の喜びではないかと思ったのです。

 たまたま子供のころから、母が人のお世話をしている姿を見ていましたので、何事につけても世話役になることは、苦ではなかったのです。 そんな関係で、これまで様々なことで世話役になることになってしまったのです。

 そんな時に、天の蔵に徳を積むことが大切です、という言葉を知ったのです。 私達人間は、この世にあるときは、世のため人のために何かを行い、魂を磨くことが大切であるというのです。 もうこれ以上魂を磨く必要がなくなったときには、この世に戻ることはなく、天にそのまま居ることになるといいます。

 座禅は呼吸法を通して、心と体を磨くいい機会になっていると感じています。