ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

長く吐く息を体外に吐くかイメージで体内に吐くかで大きな違いがある

2010-05-10 07:21:03 | 逆腹式呼吸

 座禅の時に長く吐く息を、体の外へ吐くかイメージで体の中へ吐くかで、同じ長く吐く吐き方でも、大きな違いがあります。 イメージで体の中へ吐く吐き方でも、吐く息は鼻から出ています。

 私自身は初めて座禅を行った時から、自然とゆっくり吐く息を、体の中へ吐いていましたので、体の外へ吐く吐き方を行なったことが、ありませんので分かりませんが、今でも普通の胸式肺呼吸を長くゆっくり吐く息に変え、また吐く息を体の中へ吐くことから、結果的に逆腹式呼吸を自然に行い、更にそれが私達がお母さんのお腹の中にいた時に行なっていた、胎息につながったことから、無理のない自然の呼吸を、たどっていったものと解釈しております。

 私達は、お母さんのお腹の中にいた時には、誰もが胎息という気の呼吸を行いながら、胎外の出来事を気を通して感じながら生長してきました。 お母さんのお腹から出た瞬間に、オギャーという泣き声とともに、空気を吸う呼吸に変わりました。 その過程で腹式呼吸を通して、今度は胸式肺呼吸に変わってきたのです。

 吐く息を体の中へイメージで吐く呼吸は、自分では分からないかもしれませんが、体の中へ宇宙の気が入っていくのです。 体の中へ入っていった気は、半ば眠っていた経絡(気の通り道)を刺激し、体中に点在する経穴(鍼とか灸のツボ)から、排出されます。 

 長く体の中へ吐く呼吸を、継続的に行うことによって、経絡の通りを良くし、なおかつ経穴の気の調節の弁も良くします。 これが逆腹式呼吸の自己免疫力を、高める理由になります。 静かにゆっくりと長く体の中へ吐く息に集中していますと、特に背中の部分で経穴から、何かが(気)出てくるのを感じるはずです。

 体の外へ吐く呼吸は、自己免疫力を高めるということを、聞いたことがありません。