ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

岡村くんの映画「ていだかんかん」を観て

2010-05-03 11:46:39 | 文化

 沖縄でサンゴの移植や養殖を成功させた実話をもとにした映画「ていだかんかん」を観てきました。 子供のころから海が好きで、いつも海の中を見ていました。 

 市役所に勤めた人、魚師になった人、ダイビングのお店を開いた人が子供のころから中がよかった仲間です。 唯一の女性の仲間とは、定職を持たずに結婚し、仲間のお店の隣を借りて、大きな水槽に入った珊瑚を目玉にして、お店を開きました。

 あるとき、ダイビングの仲間のお店で、お客さんと海の中にもぐって見た大きな死んだ珊瑚をみて、考え込んでしまいます。 珊瑚の水槽を目玉にしたお店も4店目のお祝いの席で、珊瑚の移植や養殖を本格的にやりたいと宣言します。

 移植の方法も独自の方法を考え、移植の海を求めて漁業組合の組合長に、自分の考えを話しますが、なかなか分かってもらえません。 数々の困難を子供のころからの友人達が助けます。 奥さんも陰ながら助けます。 本人も経済的なことを考えなくてはならないと、観光産業と妥協を試みようとするのですが、奥さんからは珊瑚を移植することによって、きれいな海を作りたいという初心の気持ちを忘れるなと、叩かれてしまうのです。

 珊瑚バカとも思われる主人公の熱意があって、周りの人たちを巻き込み、協力を得ながら、物事は推し進められていくのだなあと、改めて感じたしだいです。 映画を見終わったあと、すがすがしい気分になりました。

 主人公の岡村隆史はお笑い系、奥さん役は松雪泰子は演技派女優、監督の李闘士男はお笑い系の取り合わせながら、なかなか楽しい映画でした。 原作者の金城浩二さんの実話を、現在の米軍の沖縄基地の移転を考え合わせますと、珊瑚の生態系の保持からして、難しい問題があるようにも思いました。 笑ったり涙を流したりと、真面目な映画を見せてもらいました。