村上春樹氏、本年も選外

 誤解がないように最初に断っておくが、郷秋<Gauche>は村上春樹作品を読み楽しむことにおいては人後に落ちないと自負している。その上で云えば、村上春樹は、あの賞に相応しい作家であるとは思っていない。もし「比喩文学大賞」なる文学賞があったとすれば、彼こそがその大賞受賞に相応しい作家であるとは思うのでありますが。だってそうでしょう。彼の作品は比喩の百貨店であったり、時代を切り取りそれを放り込んだ万華鏡のようであったりはするけれど、川端康成が書いたどこまでも静謐で美しい、声に出して読んでみたいと思うほどの日本語の域には全く達していない。次に日本人作家がその賞を受けることがあるのだとすれば、川端康成を凌駕する美しい日本語を操る作家でなければならないと、郷秋<Gauche>は思うのであります。

 「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは 9月24日に撮影した写真を5点掲載いたしております。稲刈りの時を迎えた森の様子をどうぞご覧ください。

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