はしたない

 子どものとき、親に「そんなはしたない真似をするものじゃない」と叱られたことが幾度かあった。大人になってから考えてみると、あるいは「武士食わねど高楊枝」的な意味合いが多少含まれていたのかも知れないけれど、例えば自分に対して非礼な態度を取る者がいたとしても、真っ向から相手にするのではなく「ああそうですか」とサラリと受け流す、あるいは次にはもう少し痛い目にあうよと、ユーモアのオブラートに包んだ嫌味の針でちょいと刺して許してやるくらいの余裕ある大人な人になれと云う事だったのかも知れない。あるいは「情けは人の為ならず」と云う諺の通り、我が身を思い殊更に荒立てないようにしろと云う事だったのかも知れない。

 件の応酬については、馬鹿馬鹿しくて新聞やネットの記事も読む気にならない(もともとTVは見ない)郷秋<Gauche>だし、ことさらに、某氏と某誌の罵り合いと云うのか、某氏の一方的な、謝り方も知らない「鬼畜集団」だとかいう大人げない発言など聞きたくも見たくもないのだが、情報過多の今どき、嫌でも耳にそして目に入って来るから、困る。ののしる方はいかにも「はしたない」し、記事を書いた方もへこへこと謝るばかりで、何故その記事が必要だったのかと云う反論もしない。まっ、たいした信念も裏付けもないまま書いた文字通り「週刊誌的」な記事だったのかも知れないが、それにしても情けない。

 一方的にののしる某氏をみて、日本を代表する大都市の首長でありながら何と見苦しい、はしたないことかと思っていたら、今度は「あれは事実誤認による云い過ぎであった」と釈明の弁。謝れば済むことなら、氏も某誌の謝罪を受け入れて振り上げた拳を下して置けば良かったものを、それみたことかと大いにあきれた郷秋<Gauche>であるぞ。しかしだ、「はしたない」をあらためて辞書で引いてみても、その漢字は出て来ない。もともと平仮名で書き表される言葉なのだろうか。
郷秋<Gauche>はてっきり「橋下無い」と書くものだとばかり思っていたぞ。

P.S. 本当のところを云えば、今日は「びっくり仰天」のニコンV2について書こうかと思っていたのだが、昼間の仕事でちょっと(実はかなり)お疲れの郷秋<Gauche>。得意の(と本人だけが思っている)アイロニカルな駄文を書いて脳の凝りをほぐし、明日の激務?に備えることにした。V2についての記事は、ちょっと待ってね。はあと。

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