Nikon V2は、みにくいあひるの子?

  昨日、予てよりの噂通りNikon(ニコン)からV2とFXフォーマットの70-200mm f/4が発表された。また同時に、CXフォーマット用のレンズ3本の開発発表がなされた。70-200mm f/4とCXフォーマット用のレンズについてはまったく噂通りであったが、V2については予想もしなかったスペックとデザインで登場。びっくり驚いた郷秋<Gauche>であったぞ。

 例えば、VWゴルフのように、シリーズの進化はオリジナルのアイデンティティを残しながら時代にマッチするように少しずつ変化することが多い。初代ゴルフと最新のゴルフゴルフVIIを比べればまったく別のクルマだけれど、Cピラーを見れば同じDNAを持つ車であることがわかる。

 だと云うのに、ニコンV1とV2はまったく別の形をしている。同じ「V」と云う名前を引き継ぐことの正当性を見出すことがまったく不可能な程に違ったスタイルをしている。ニコンとしては随分思いきったことをしたものだと思うが、考えても見ればF3からF4に進化する時にだって、びっくり驚くほどの変化を果たしている。

 そう云えばV2のペンタ部(ペンタプリズムは入ってはいないけれど)はどことなくF4のそれと似ている。もっと云えば、全体の造形からはDシリーズ以前のDSLR、Eシリーズの面影を見て取ることが出来るのが面白い。V1とは大きく変わってはいても、ニコンファミリーの一員であると云う事なのではあるが、V2のそれはF4やEシリーズと比べた時、醜過ぎると感じるのは郷秋<Gauche>だけだろうか。

 さて、V2の機能面での進化はと云えば、まず目に付くのが画素数。J2同様1000万画素に据え置かれるだろうと云う郷秋<Gauche>の予想は見事に裏切られ、1000万画素から1400万画素へと、実に好ましいい進化を遂げている。必要にして十分、画素数が徒に多すぎないのが良い。郷秋<Gauche>はニコンの見識を支持する(D3200は?)。

 静止画のAF&高速性能も格段に進化しているようだが、動画の機能あるいは動画と静止画の「コラボ」が進んでいるようで、第一印象としては今日的なデジタルカメラの数歩先を歩くに相応しいカメラに進化しているように見える。

 郷秋<Gauche>がV2をあえて「みにくいあひるの子」に例えたのは、一年後にV3に進化した時には、目を見張るような美しいカメラに変身することを期待しての事であることをご理解頂きたい。幸か不幸か、V2がV1から大きく進歩する事はないだろうと云う郷秋<Gauche>の予想は見事に外れたけれど、慌てて買い替え・購入すると必要なないだろうとの予想は、V2のあのデザインを見れば間違っていなかったと断言して良いと思うぞ。

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