唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
本日の結論。アルペジオーネはつま弾かない
約12時間前にFacebookにこんなことを書いた。
「数日前の朝の事、J-WAVEのクラッシック音楽紹介の番組の中でアルペジオーネ・ソナタが紹介され、楽器の説明で「ギターのように6本の弦とフレットを持ち」のあとに「つま弾く」と云っていた。あれば弓で弾く楽器だったはずだから「つま弾く」とは云わないと思う。気になりだすとますます気になって仕方がない(^^; 」
気になって気になって仕方が無かったが、昼間は忙しかったので帰宅してから調べてみた。つまりだ、現在確認できている中ではほとんど唯一と云われるアルペジオーネの為の曲、シューベルトのアルペジオーネ・ソナタに、もし、ピッツィカート指定の部分があるとすれば「アルペジオーネをつま弾く」が成り立つからである。
おそらく現在出版されているアルペジオーネ・ソナタの楽譜の多くはチェロとピアノ用に編曲されたものだと思うが、郷秋の楽譜コレクションにあるのはガスパール・カサド(http://www32.ocn.ne.jp/~cellist2/)がチェロとオーケストラ用、つまりチェロ協奏曲用に編曲したもの(のピアノ伴奏版)である(http://www32.ocn.ne.jp/~cellist2/works.htm#T_Cello and Orchestra)。
この楽譜を第一楽章から最後まで点検したがついにpizz.と書かれたところもarcoと書かれたところも見つけることはできなかった。つまりアルペジオーネ・ソナタは、と云う事は、アルペジオーネは弓で弾かれる楽器であり、つま弾くことはないと云う事なのである。あ~っ、すっきりした(^^)
と云う訳で、今日の一枚は郷秋手持ちの楽譜の中からアルペジオーネ協奏曲(ガスパール・カサド)の楽譜の中扉。
blog:恩田の森Now(5月4日に撮影した写真を只今掲載中)
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