1 NIKKOR 32mm f/1.2が正式発表される

 昨年10月に開発発表されていた1 NIKKOR、つまりV、J、Sシリーズ(具体的モデルとしてはV2、J3、S1等)用の大口径準望遠(35mm版における85mm相当の画角)のレンズの登場である(発売は6月予定)。F1.2と云う最高水準の明るさでありながら僅か235gとは、まったく小さなイメージセンサーのお陰であるなぁ。

 しかしだ、換算85mmのレンズをV2に付けて何を撮る?85mmと来ればやっぱりポートレートだろうと思うけれど、ボケ量(被写界深度の浅さ)は結局32mmと云う焦点距離によってもたらされるそれだから多くは期待できない。そうは云ってもF1.2開放時のボケはどんなものなのか見てみたい気はするけれど、解像度や周辺光量落ちを避けるためにF4あるいはF5.6まで絞らなければならないとすれば、F1.2は実用上の意味を持たない。

 J3やS1にこのレンズを付けて撮ろうと云う方は少なく、このレンズが付けられるカメラの多くはV2だろうと想像するのだが、それにしてもV2に32mm f/1.2を付けてポートレートを撮る人がホントにいるんだろうか。いかに大口径準望遠と云えども、カメラがV2じゃぁ、モデルさんがその気にならないんじゃないかな。と云うのは素人考えで、プロのモデルさんなら、たとえカメラがV2でもちゃんと「仕事」をするものなのだろうか。


 と云う訳で今日の一枚は、D7000に実焦点距離85mm(ズームレンズの望遠端)、35mmフルフレーム換算127mm F5.6で撮った、ちっと変わった紫陽花。127mm F5.6でもAPS-Cだとこの程度のボケ具合である。
 
blog:恩田の森Now(5月4日に撮影した写真を只今掲載中。今週末は休載とさせていただきます)
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/

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