懲りない

 「忙中閑あり」と云う言葉がある。忙しい中にも、ちょっとほっとできる時間はある(あって欲しい、あるべきだ)、と云うような意味の言葉だけれど、この忙中閑に好きな音楽を聴くとか、読みかけになっていた本を読むとか、美味しいものを作って食べるとか、つまり、慣れ親しんだことをすることで心身が癒され、活力が蘇ると云う事なのだと思う。

 忙中閑があるからと、その僅かな時間でこれまでに経験のない、まったく新しいことを始めようとするのは愚行だろうと、郷秋<Gauche>は思う。でもだ、その愚行を何度も繰り返している郷秋<Gauche>なのである。忙しいさなかに限って、新しいことを始める、始めたくなる。これまでに幾度もあり、その都度、よした方がいいよなと思いつつもまた繰り返す。あるいは病気なのかもしれない。

 いや、そう云う忙しい時には思考力が高まっており、色々なアイディアが湧いてくる(郷秋<Gauche>のレベルなりにと云う事だけれど)。暇を持て余している時(まあ、そう云う時ほとんどないけれど)などには新しいことを始めようにも思考力も想像力もなんだからパッとしない(いつものことと云えばそれまでだが)。それを無意識のうちに知っているからなのか、何か新しいことを始めるのは決まって本業が忙しい時なのである。懲りない郷秋<Gauche>なのである(^^;

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