郷秋<Gauche>、田園を巡る(その1)

 都会の後は、田舎です(^^)。実はここ数日、遅い夏休みを取った郷秋<Gauche>は帰省しており、その中の一日を郡山市、三春町、田村市の田園地帯、平たく云えば田舎巡りをして来たのでした。その時に撮影しました写真を今日から数回に分けてご覧いただきたいと思います。

 初回は、郡山市東部にある「雪村庵」(せっそんあん)。庵の名前ともなっている雪村周継(せっそんしゅうけい、一説に1504-1589)は室町・戦国時代の画僧です。現存する雪村の作品は200点程と云われ、同時代の他の画家の作品に比し大変多くの作品が残されています。京都の画家の多くの作品が戦乱で焼けてしまったのに対し、諸国を渡り歩き地方にその作品の多くを残したことが幸いしたのでしょうか。

 その雪村が晩年に隠棲し、87歳で没するまで創作を続けたのが雪村庵です(現存する庵は雪村の死後、1658(明暦4年)に再興したものと伝えられている)。郡山市とは云ってもそれは行政上のことで、旧三春藩領地内ですし、雪村は福聚寺(ふくじゅじ、現・三春町)の住職を務めていたと伝えられていますので、「三春の雪村庵」と云っても良いと思いますし、郷秋<Gauche>としてもその方がしっくり来ます。

 雪村庵の向かって右手にある桜の古木が樹齢400年と云われる雪村桜(エドヒガン)です。竹林をバックにした桜はさぞ見事だと思います。この時期に桜の(木の)写真を撮りに行く郷秋<Gauche>を自分でも何とも「まぬけ」だと思うのですが、来るべき撮影に備えての「ロケハン」ですのでツッコミはご遠慮くださいね。


 桜の花の代わりに素晴らしい秋空が迎えてくれました。


 グッと寄った図。右が雪村桜。左には雪村桜に劣らぬ百日紅(さるすべり)の古木が花を添えていました。

「郷秋<Gauche>、田園を巡る」シリーズ
郷秋<Gauche>、田園を巡る(その7)
郷秋<Gauche>、田園を巡る(その6)
郷秋<Gauche>、田園を巡る(その5)
郷秋<Gauche>、田園を巡る(その4)
郷秋<Gauche>、田園を巡る(その3)
郷秋<Gauche>、田園を巡る(その2)
郷秋<Gauche>、田園を巡る(その1)(この記事)
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