レクサスHS250h、1ヶ月で1万台受注とトヨタの責任

 7月14日にトヨタが発売した、レクサスブランド初のハイブリッドカー、HS250hが発売後1ヶ月で1万台を受注したとのびっくりのニュース。トヨタブランドのプリウスが大量の受注で話題になったばかりだが、2005年のレクサスブランドの国内展開以来、販売目標台数を達成できないでいたレクサス車が今度は捌き切れないほどの注文を受けているようである。

 先にレクサスブランド初のハイブリッドカーと書いたが、正確には「レクサスブランド初のハイブリッド専用モデル」である。ご存知の方も多いようにレクサスでは既存のモデルをハイブリッド化したLS600h/LS600hL、GS450h、RX450hをラインナップしている。最もこのどれもが売れているとはいい難く、そんな中でのHS250hの大量受注はトヨタ&レクサスとしては売れしい悲鳴であろう。

 しかしだ、日本を代表するトップ企業が、受注しておきながら「納期が9か月後」(8月7日以降の受注分のプリウスについては納期が2010年4月以降になるらしい)などということが、企業の社会的責任において許されるのだろうか。1か月で1万台受注したとされるHS250hも同様。月販目標台数が500台のHS250hで1万台の受注とは、トヨタ&レクサスにとっては万々歳かも知れないが、プリウス同様の納車が数ヶ月先になるのだとすれば「客が何ヶ月待ってでも欲しいと云うから」では済まされまい。

 走行0kmに限りなく近い新古のプリウスがプレミアム付きで取引されている実態もあるようだが、要はトヨタが社会的責任をどれ程感じているかということである。普通の市民に普通のクルマを普通の価格で普通の納期で提供するのがトヨタの使命ではないのか。トヨタはトヨタであり、フェラーリではないのだから。

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 トヨタ車については、2000GTとiQ以外に書いた記憶が無い郷秋<Gauche>なのだが、レクサスについては結構書いていることが判明。ホンダシンパの郷秋<Gauche>としては我ながら意外ではあるが、それだけレクサスには期待しているということである。


 例によって記事本体とは何に関係もない今日の一枚は、今年最後の青田。既に穂を出し始めた田んぼもあるが、この田んぼの稲は穂を出す直前。9月に入ると田は見る見る金色(こんじき)に変わっていく。
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