ハガキに個人情報

 個人情報保護について喧しい昨今。この問題、行き過ぎじゃないかと感じることも多いのだが、いざ、人様の目に触れるところに自分の個人情報を書くとなると、やはり抵抗を感じる。

 それでも郷秋<Gauche>はたった今、ハガキに氏名、住所、電話番号、性別、年齢、職業を書いた。何の為にかと言えば、写真家の織作峰子氏とイタリアの世界遺産を撮影に行きたいからだ。

 いや、考えてみれば(いや、考えなくても)別に織作氏と行きたいわけでもないし、イタリアの世界遺産を撮影に行きたいと強く思っているわけでもない。撮影に行くならイタリアよりも夏の続きで会津に行きたい郷秋<Gauche>なんだから。

 ニコンのDSLR(デジタル方式一眼レフ)ユーザーならご存じかも知れないが、ニコンはいま、D700の発売を記念して「クイズに答えてD700で撮影コース」と「D700を買って当てようコース」と云う、二つのキャンペーンを実施している。応募すると当る(かも知れない)と云うやつだな。

 その昔は、と言ってもたかだか10年前の話だが、この手のキャンペーンは官製ハガキで申し込むのがフツーだったけれど、いつのまにかWeb上のフォームに必要事項を書いて送信ボタンをポチッとするのが当たり前になってしまった。そんな今時だと云うのに、何故かニコンのキャンペーンはいずれのコースもハガキで申し込むことになっているのである。

 先にも書いたけれど、別に元ミスユニバース日本代表の織作氏と一緒にイタリアに行きたいわけでもないし(シツコイ。だいたい、百万が一当ったとしても二人で行くわけじゃない)、そもそも当るわけはないし、繰り返すが、いま郷秋<Gauche>が撮影に行きたいのは会津であって、イタリアじゃない。

 じゃぁ、何故応募したのかと言えば、最近、官製、元へ、郵便事業格式会社製のハガキで申し込むキャンペーンがないから使い道のないハガキがたまって処分に困ったこと、もっとはっきり云えば、blogネタの為である(^^;。実際に応募ハガキを書いてもいないのに、そのことをblogネタにするほどズーズーしくはない郷秋<Gauche>なのである。

 で、たっぷり個人情報を書いたハガキを明日投函する。誰かに見られたら、見られた情報が流出して悪用されたらどうすると、郷秋<Gauche>としても思わないわけではないが、考えても見れば、Web上のフォームに書き込んで送った情報だって、一体全体どこでどう扱われているのか、判ったのじゃない。

 そもそもネットを経由して送られる情報はデジタル情報だから、それを収集すればそのまま、何度でも利用することが可能なわけだが、ハガキに書かれた郷秋<Gauche>の名前や住所や電話番号は、誰かが手間暇かけてデータ化しないと今どきでは利用価値がない(に等しい)。

 そんなこんなを考えると、今どきの手書きの情報って、案外安全なのかも知れないな。でもだ、やっぱり気になる方もおいでだろうから、ハガキ裏面の通信文やリターンアドレスをマスクするシールが標準装備されたハガキの登場もそう遠くないんじゃないかな。

 まてよ、通信文やリターンアドレスだけじゃなくて、宛先の住所や名前も大事な個人情報だから保護する必要があるぞ。宛名を隠すシール付きのハガキの登場も間もないことだろ。きっと。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、郷秋<Gauche>が近づいても逃げるどころか振り向きもしない、愛想のない老猫。犬じゃないからなとは思いながらも口笛を吹いたら「なんか文句あるか」と言わんばかりの表情でゆっくりと振り向いた。野良猫にまで舐められている郷秋<Gauche>である(^^;。
コメント ( 3 ) | Trackback (  )