ソニーαシリーズ、躍進

 ミノルタのカメラ事業部を引き継ぎ、DSLR(デジタル方式一眼レフ)市場に参入したソニーが、ここ1年の積極的なモデル展開が功を奏したということなのか、今日現在のDSLR販売シェアでトップ10圏内に3モデル(キット)がランクインし、トップ10の合計シェア63.6%の内の2割を占め、トータルシェアシェアでも13.2%を獲得した。(BNCランキングによる)

 2006年7月、α100、機種でDSLR市場に参入当初は苦戦を強いらたが、今や実売価格5万円以下で購入可能な入門機α200ズームレンズキットから中級のα200、α300、α350と1万円刻みの豊富なラインナップ。入門機、中級機に満足できなくなったユーザーのためには上級者向けのα700、更にはフルサイズ版のα900を用意するなど、DSLR市場参入2年4か月で老舗のペンタックス、オリンパスを上回るフルラインナップを完成されたソニーはさすがと云うべきか。

 ソニーが第3のメーカーとしての地位を確実なものとした今、先行するニコンとキヤノンはソニーの追撃をかわす戦略が、追い越されてしまったペンタックスはオリンパスはシェアを奪還する作戦が必要となる。数日前にも書いたとおりパナソニックはデジタル“一眼”で既存のDSLR市場に食い込むべくG1(注)を発表し、10%のシェア獲得を狙っているというから、先行4社だけではなくソニーもううかうかしてはいられないぞ。

 各メーカーの関係者は胃が痛む思いかも知れないが傍で見ている分には面白いし、各メーカーが切磋琢磨し更に高性能かつ使い勝手の良いDSLRが登場するのは大いに望むところだ。

注:yodobashi.comを見ていたら、G1が「レフレックス」でもないのに「デジタル一眼レフ」のページに掲載されていたぞ。「フォーサーズレンズをご使用の際は、別売のDMW-MA1 [マウントアダプター]が必要です」との注意書きはあるが、「一眼レフレックスではありません」との注意書きはない。パナソニックの思う壺、と云ったところだな。この話の詳細はこちらをご覧あれ。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、南会津シリーズから、大内宿の茅葺屋根の民家。大内宿は今や南会津きっての観光スポットなのでご存知の方も多いことと思います。郷秋<Gauche>が訪れた時も大勢の観光客が宿場に溢れていて、写真を撮るったって、そりゃもう、大変です(と、冴えない1枚の言い訳)
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