福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

噛み合わせが微妙

2018-03-18 | 歯並び、矯正の話

先日定期健診で来院した患者さん、今春から小学生です。
下の前歯に続いて、上の前歯が生え始めて来ています。



このままだと上下前歯が逆に噛みあう可能性があります。





下顎が前にずれたかみ合わせではありません。
写真中央の下の前歯が前傾していますが、これは生え変わり近い乳歯で、よくある現象で局所的、一時的なものです。
姉が同様な状況が以前あって、自宅でへら押しを行ってもらい、上の前歯を外に押し出すメニューを行ってもらい、治癒しました。
反対咬合系の患者さんは上の歯並びが小さ目で、その分デコボコを伴うことが多くあります。
そのような場合、真ん中の前歯はへら押しで治っても、次の前歯、すなわち側切歯がさらに内側から出て来て、これはへら押しでは治癒しません。
いくつかのチェックポイントをクリアして適応症例と判断される場合は、へら押しが功を奏します。
この患者さんは自然に良好に噛みあう可能性もありますので、1か月半ほど経過観察後、逆に噛みあってきたら早めにへら押しをトライしたいと考えています。





前傾した向かって右側の乳歯、後ろ側から永久歯がちょっと出て来ています。
このような例は少なくないのですが、保護者は通常は心配され来院されます。
手前の乳歯のグラグラ度合いにもよりますが、特にこの患者さんの場合、永久歯が入るスペースもありますので、永久歯は前方に移動して、乳歯は自然脱落、そして歯並びは問題なくなります。
乳歯抜歯する歯科医もいるようですが、何しろ当院は、自称日本一抜かない、日本一削らない小児歯科ですので。






ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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