福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

いつどこがむし歯になる? 乳歯の場合その2

2007-02-24 | 子どもとの付合い

その1に続いて下の乳歯のむし歯リスクとその時期について説明したいと思います。
下のグラフを見てください。下の前歯は上と違って、最も虫歯になりにくい場所です。ABCとも折れ線グラフが低い所にありますよね。しかし奥歯のDEに関してはかみ合わせ部分や歯間部分を示すグラフが高い所にあって、上の奥歯以上にむし歯リスクは高いと言えます。下の一番奥歯Eに関しては外側の面にも溝があって、そこからのむし歯も少なくありませんので、乳歯で一番むし歯リスクが高いのはこの歯ですね。奥歯間のむし歯も4歳5歳と増えてきています。


上下のデータをまとめると、家庭でのケアとしては、2歳頃までは上の前歯のハミガキと歯間のフロス、3歳頃から奥歯のハミガキ、3歳後半頃から奥歯間のフロスが重要ということになりますね。歯間むし歯の予防に関しては家庭用フッ素製品の使用は有効でしょう。ちなみに下の前歯は手抜きでOK。これを知るとポイントが絞れて楽ではありませんか?
これに定期的なフッ素塗布、奥歯の溝部分はシーラントを行うなど、歯科でのケアを組み合わせれば予防は完璧かな? 
でも基本的に甘いおやつの量や与え方を考えなければ、むし歯パワーは予防パワーに勝ってしまいますので、ココも程々意識して欲しいと思います。

コメント
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