矯正治療を開始する年齢は様々ですが、小学校後半以降くらいでしたら、保護者の方のご希望があって、かつ患者さん自身も治療したいという気持ちが重要だと思います。
もちろん治療内容によってベストな時期はありますが、それを逃したからといって取り返しがつかなくなることは基本ありません。
例えばマウスピース型の装置、プレオルソの適用の場合、出っ歯系の場合は10歳前後のスタートになります。
マウスピースは本人の意思で使用するのが基本なので、患者さん自身のモチベーションがあまりない場合は成功しません。
ワイヤータイプでの治療では固定型で本人の意思に関係なく治癒はしていきますが、やはり本人の意思が重要なのは変わりません。
出っ歯系でかみ合わせが深く、上の前歯がばらけている例です。
淡々と半年ほど、就寝時にマウスピースを使用すれば、明らかに改善してきます。
これは途中経過で、さらにかみ合わせが浅くなり出っ歯感が減少、そして奥歯が生え変わり、かみ合わせが安定すれば終了です。
次は、少し上の年齢の別の患者さん
同じタイプのプレオルソです。
1年経過して、使用状況が定着せず、基本変化なしです。
治療開始前に、患者さん本人のモチベーションは確認していますが、いざ始めてみると装置に慣れる前にギブアップ状態のようです。
同様な例でも、ご本人のモチベーションが無い場合は、当院ではマウスピース矯正は適応していません。
3か月おきくらいのチェックで、毎回装置持参をお願いしていますが、使用期間と装置自体の使用感の有無で装着できているか確認できます。
成人の場合は、モチベーションがあってのうえでの矯正治療ですが、小児矯正でのマウスピースはこのような問題が稀にあります。
ふたつき子ども歯科 http://fc-dental.jp.net