福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

予知性が高い矯正治療

2022-07-18 | 歯並び、矯正の話

歯科業界で時々使われる用語で「予知性が高い」という表現があります。
(良い)結果が見通せるという意味で、患者さんにとっても安心感がありますね。
歯科治療全般でそうであれば問題ありませんが、少なくと矯正治療では長期間にもわたりますので、予知性が高いことが基本です。
どのような装置でどれくらいの期間で終わるとか、小児矯正で数段階の治療が必要な場合、永久歯列が完成するまでのスケジュールを提示できることです。




矯正治療ご希望で、開始予定の12歳の患者さんです。
すべて永久歯に生え変わって、さらに奥に第2大臼歯が生えてくる年齢です。



割と稀な例ですが、上の両側犬歯が内側傾斜して出てきて、逆にかみ合っています。
間もなく第2大臼歯が出てきて、奥歯を前方に押す力が働きます。
放置しておくと犬歯部分のスペースが減少するので、あまり待たずに治療開始がベターです。



この患者さんは下の歯並びは問題なしで、上の歯並びにアプローチすればOKです。
装置選択としては、手軽感あるマウスピースタイプのプレオルソが適応できるかも知れませんが、典型例ではなく治癒しない可能性があるので、予知性は低いですね。
予知性が高いのはブラケット装置で、前歯+第1小臼歯の8本に装着でOKでしょう。
上の中切歯が伸びだしたかみ合わせでもあり、一緒に改善できます。
月1回の来院で半年ほどで終了と、予知性の高い治療選択になります。



ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

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