福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

床矯正の位置づけって何?

2022-07-06 | 歯並び、矯正の話

床矯正と呼ばれる歯列矯正法があって、小児矯正分野で使用されているようです。




歯型を採って、専門の技工所にお願いすれば出来て来ます。
取り外し可能な装置で、写真の左が上用、右が下用です。
歯並びの幅を拡大する効果があって、センターにあるネジを患者さんサイドで週2回ペースで回します。
拡大幅はネジのピッチですと最大4mmくらいで、実際にはそこまで拡大しません。
中程度までの歯のデコボコを改善する目的で適用されます。
幅を拡大すると言っても、歯の外側傾斜が主体なので、場合によってはかみ合わせが不安定になります。
2次元的に歯並び改善のみの装置なので、かみ合わせのコントロールは不可です。
最近、小児矯正が一般化して来て、小児期のアライナー(透明マウスピース)矯正も登場してきていますが、矯正歯科学会は小児矯正への使用は否定的です。
床矯正もアライナー矯正も技工所任せの装置で、歯科医院としては、経営戦略で取り入れやすいというところもあるでしょうが、基本的に2次元的コントロールのみです。
私自身はどちらも治療オプションにはありませんが、これらの装置を選ぶにしても、永久歯完成以降までのしっかりした治療計画を提示してくれる医院を選ぶのが良いかと思います。



ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

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