福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

小児矯正歯科治療の1例

2007-01-29 | 歯並び、矯正の話
上の永久歯前歯が出てくる小学校2、3年生頃は歯並びかみ合わせの相談が多い時期です。
上の前歯はハの字に広がったような生え方、下の前歯はデコボコという状況は多々あって、極端でなければこの時期の典型で、永久歯の生え変わりが進むにしたがって徐々に改善されます。
ところが写真の患者さんのように上下の前歯が反対に噛んでいるような場合、下顎の前後左右的ズレが起こっていることが多く、そのまま成長発育していくと10代半ばにはそのまま噛み合わせがズレた顎の発育をしてしまいます。そこで、早期矯正治療が有効ということになります。

数か月後はもちろん見た目は良くなって保護者の方も喜ばれるのですが、下顎が本来あるべき位置に落ち着いて成長期を迎えるという良い点があります。反対咬合の場合、上の前歯部分の並びが小さいことも多いので、前方に拡大することで歯が並ぶためのスペースもできて、当然並びも良くなります。この装置は奥歯と前歯のみに装置を接着し、それを繋いだワイヤーで歯を動かす仕組みです。業界では2X4(ツーバイフォー)と呼んでいます。この時期は一般的に歯の動きはスムーズですね。

治療開始後4か月目でほぼよくなりました。もう一息で治療一段落です。
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