福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

ちょっと真面目に小児歯科認定医、専門医の話

2007-01-25 | できごと

雑誌の広告やインターネットのホームページで歯科医院関係を見ますと、院長などの肩書きに○○学会会員とか○○学会認定医、専門医、指導医などと並んでいるのを見ませんか(私も一応並べてます)。
学会会員というのはその専門分野に興味があって学会会費を払って会員になっていることが多く、その先生が専門家というのとは異なります。私もアメリカ歯科医師会(ADA)の会員なのですが、これはしかるべき年会費を払えば誰でもOKで、わたくし的には毎月送ってくるADAジャーナルで情報収集をしたいのと、ADA学会に参加する機会があれば参加費が安くなるという位の利害関係です。
また、アメリカ小児歯科学会(AAPD)国際会員でもありますが、これはアメリカの卒後小児歯科教育2年間に相当する教育と他の学会員からの推薦が必要ですので、アメリカでの臨床経験が必要で、ちょっとはましです。日本人では会員は10名もいませんので、ほとんど自己満足のレアもので、臨床英語がしゃべれるくらいのことです。これも学会での発表が会員に限られているのと学会参加費が安いので申請したというわけ。
ところが認定医や専門医というのは、通常その分野の専門的教育や実践を5年以上位経て試験に通った場合に名乗れますので、やはりそれなりに淘汰されたDRな訳です。指導医となるとさらに認定医や専門医になる人たちを教育する立場ですので、さらにうわてということになり、小児歯科では専門医のうち15年以上のキャリアがあり、さらに教育機関に勤務している人になります。
認定医と専門医はどこが違うの?ということですが、認定医は専門学会が認めているものに対して、専門医は学会はもちろん厚労省が認定しているものですので、より公的に認められたものといえます。実際、取得のための要件も厳しいわけです。私も小児歯科、障害者歯科の分野では専門医、認定医ではあります。
一般的な話、とりあえず肩書きに惹かれて歯科医院を受診されて結構ですが、このような肩書き=知識+技術+人格ではない場合もありますので、よく説明を受け、質問をして納得できる歯科にかかって頂きたいと思います。(とか言って、実は他人事ではないかも・・・) 

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