福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

粕屋新光園の思い出

2007-01-06 | できごと

医療関係のダイレクトメールや雑誌など結構頻繁に届いているのですが、仕事始めの4日にメールボックスを開けてみたら、プロファイルMという雑誌が届いていました。月刊の雑誌でいわゆるフリー誌ではなく、医療関係の特集記事のボリュームがあって面白いので毎月読んでいます。
今月号は表紙を見て、オッと思いました。「脳性まひを手術で治す」世界の常識を覆した整形外科医、松尾 隆 氏という文字が目にとまったからです。早速巻頭インタビューのページをめくると、やはり粕屋新光園の園長をされていた松尾先生でした。福岡県の肢体不自由児施設である新光園を定年退官された後は、東京の南多摩整形外科病院の院長として福岡時代にも増して精力的に仕事をされているようです。
粕屋新光園は私は週1回ではありますが、15年くらい非常勤歯科医師として施設の中の子ども達、通園の子ども達を診てきました。肢体不自由児ということで、脳性まひの子ども達が多かったのですが、知的障害を持つ患者さんも多く、外来患者さんは自閉症などコミュニケーション障害を持つ患者さんも多くみえました。私の今の小児歯科医としてのスタンスである、子どもにあまり無理をさせるような治療はしない、そして予防を重視するということは、このような患者さんと保護者、周囲の看護スタッフの方々から学んでいったものです。
短期入園児には北海道から来ている子もいて、松尾先生はただの温厚な整形外科医ではないと思ってはいましたが、整形外科的手術を受けリハビリでだんだんと機能回復する子ども達を見て、これが障害者の整形外科なんだと当然のように捉えていました。
ところが松尾先生の記事を読んで、今更ながら、これはむしろ業界では良い意味で特殊だということが分かりました。益々のご活躍をお祈りいたします。
久しぶりにひょこっと新光園を訪れて、子ども達や看護師さんに「元気~~?」と言いたい気分。


まだまだお元気そうな松尾先生です。先生のさりげない情熱とパワーは見習いたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする