福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

矯正装置について

2007-01-10 | 歯並び、矯正の話

歯並びの矯正装置というと、どのようなものを連想しますか? 歯の(外側)に接着した金属の装具をイメージする人が多いのでは。これは業界では「ブラケット」と呼ばれていますが、最近は金属でなくて、審美性が良いセラミックや硬質プラスチックのものを付けている人も増えていますね。
当院でよく行っている、予防矯正や咬合誘導といった歯の生え変わり時期の早期治療の場合、実はあまりブラケットは必要ありません。早期治療の場合、歯の1本1本を動かすというより、もっとダイナミックに歯並びの幅を広げたり、逆のかみ合わせの場合に上の前歯を前方に動かすなどして、歯の生え変りや成長発育がスムーズに行くように考慮します。通常は、歯の裏側に沿わせたワイヤーがメインの簡単な装置を使います。早期治療の利点としては、最終的に時間のかかる矯正治療が不要になったり簡単になったりするということです。そして経過観察の後、最終的に仕上げの矯正が必要か否か再評価します。この段階で仕上げが必要な際には、歯を3次元的に細かく動かしていきますので、ブラケットを付ける治療が必要になります。
ブラケットを使用すると良くも悪くも歯の根の部分に力がかかって移動しますので、出て間もない永久歯(まだ歯の根が充分に完成していません)では、根の発育に悪影響も考えられます。それもあって、ブラケット治療はある程度の年齢を待ってということになる訳です。


 この患者さんは10代半ばでいわゆる本格矯正をしている途中です。当院の宣伝ですが、通常の患者さんは、審美性の良い硬質プラスチックのブラケットを低治療費で提供しています。ワイヤーは透明にならないのであしからず(歯に結んである細いワイヤーは透明はもちろん、いろんな色のゴムリングでもOKです)。治療費は他院の半額くらいで、ほとんど地域貢献かな~?

コメント
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